パパたちのお悩みに希望を感じた!夫婦で子育てする上で大切なことの画像

みなさま、あけましておめでとうございます。去年の春からこちらで「みんなの子育て☆深夜便」のコラムを担当することになり、あらためて子育ての奥深さを感じる機会をたくさんいただきました。
今年も引き続き、わたし自身の4人の子育て経験をもとに「そんなにがんばらなくても大丈夫」のメッセージをたくさん発信していけたらと思います。お付き合いのほど、どうぞよろしくおねがいいたします。

さて、今回のテーマは「パパのお悩み相談会」。作家のゆずあささん、玉川大学教授のおおまめひろともさんをお迎えしての放送でした。いつの間にか、世のお父さんたちはこんなにも子育てに真剣に向き合うようになったのか!と胸を熱くしながら拝聴しつつ、思わず笑ってしまったのは柚木さんの「子育て、飲まないとやってられない!」というぶっちゃけトーク。
そもそも同じ名前で親近感があったのだけど(わたしも本名は麻子なのです)、ますます距離が近くなったように思えました(笑)。激しく同感です〜〜

でも、繰り返しになりますが、パパたちがこんなに子育てに参入する時代になっただなんて。わたしが長女を産んだ15年前とはだいぶ変わったんだなぁと感激でした。

当時は今に比べてまだまだ女性=子育ての色が強かったように思います。実際わが家も、わたしが仕事を離れて子育てに専念し、夫は朝から晩まで会社勤めの生活でした。

今でも覚えているのは、夫が「行ってきます」と玄関の扉をバタンと閉めた瞬間に襲われる恐怖感。仕事を終えた夫が帰宅してふたたび扉を開けるまでの間、ちいさなわが子と2人きりで過ごさなきゃいけないのかと思うと、不安で心が押しつぶされそうになったものでした。

周りにママ友もいなくて、孤独な子育てを続けた結果、母になりたてのわたしは徐々に育児ノイローゼへの道を歩み始めるのですが、そんなわたしを見かねてなのか、夫が突然会社を辞めたのでした。

もちろん理由はそれだけではなかったと思います。でも、長女が2歳、長男が産まれてすぐのタイミングで、これからどうやって生活していくのか、普通なら稼ぎを不安がるところを夫は一緒に子育てできる毎日をとても楽しんでいました。その暮らしを選んでくれたことは本当にありがたかったし、なにより、わが家に「夫と一緒の子育て」という形が根づいたからこそ、かつて育児ノイローゼにさいなまれたわたしが子どもを4人も産めたのだと思います。

それ以来、公園に行くのも、スーパーに行くのも、ごはん作るのも食べるのも、子を病院に連れて行くのも、夫がいつも協力してくれる日々。もしかしたら彼はイクメンの先駆けだったのかもしれません。

そんなわが家の日常とは裏腹に、番組内でよく取り上げられていたパパのお悩みは「自分が何をしたらいいのかよく分からない」というもの。それはもう、実際になにをどうしてほしいのかママに直接聞いてしまうといいですよね、という大豆生田先生のアドバイスに激しく同感しつつ、わが夫の場合でお話しすると、彼はそれこそ空気を読むのがめちゃくちゃうまくてですね、わたしが子どものことでイライラし出すと、さりげな〜くお子たちを外へ連れ出してくれるような人。

きっと「そろそろ1人時間を作ってあげないと爆発するな」と察するんでしょうね(笑)。おかげで心がリセットできるし、わたしのことをホントよく見てくれてるなぁとうれしくなります。結局、子育てにおいて大切なことって、パートナーへの“思いやり”なのではないでしょうか。だから、世のパパたちがママを思って悩んでること自体がすばらしい! 子育ての未来に揺るぎない希望を感じました。

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モデル・1978年静岡県浜松市生まれ。2男2女のママ(15歳、13歳、10歳、5歳)。モデルとして雑誌、webやCMなどに出演。夫婦で手がけるフードユニットkatarite(語り手)や、子育てにまつわるコラム執筆など多方面で活動中。2022年よりNPO法人neomuraの広報にも携わる。