14歳のわが娘に学ぶ、「子どもの心に寄り添う」子育て術の画像

「子どもの心に寄り添う子育て」をテーマに放送された、11月の「みんなの子育て☆深夜便」
今回は、福岡県志免町(しめまち)で開催された“みんなの子育て☆ふくみみ会”の様子も聴きながら、一味ちがった番組の雰囲気を楽しみました。
志免町には子どもたちの“自分らしく安心して生きる権利”を保障する「子どもの権利条例」が制定されているそうで、冒頭で子どもたちがその紹介をしてくれるシーンがとてもよかった! 自分の住む町を誇らしく語れることってすごく大事ですよね。わたしの住む町“世田谷区用賀”でも同じような条例が作れたらいいなぁと参考になりました。

それから、イベント内での「お子さんが泣いても大きな声を出しても大丈夫ですよ〜」という村上アナウンサーのさりげない声がけに、ひとり静かに感動。子連れでイベントに参加するときって、わが子が騒がしいと心底ハラハラしますよね…。

それって、たとえばバスや電車とかスーパーとか日常でもしょっちゅう起こりうる事なんですけど、周りからのやさしい一言にどれほど救われるものか。きっと会場にいたパパママさんもホッと安心したことでしょう。ラジオのこちら側にいるわたしまで、心がじんわりと温まりました。

さて、本題の「子どもの心に寄り添う子育て」について。これはですね、わたしが4人の子育てを経験した上で感じるのは、自分自身の心の余裕に左右されるということ。つまり、余裕がある時は寄り添えるけれど、その逆も然り。母の都合でごめんよ、子どもたち…と思うことが多々あります。でもね、わが家6人かぞくの強みは、人数が多いが故みんなで補い合えるところ。

たとえば4歳の末息子かぜおとわたしが噛み合っていないと「あ、今ママ余裕なさそうだな...」と察して、夫に限らず子どもたちでさえも誰かしらがサポートに入ってくれるんです。それがスムーズにいかないこともあるけれど、やっぱり支えてくれる誰かの存在って心強いもの。さらに言うと、そんなわが子たちから「子どもへの寄り添い方」を学ぶことも実はとても多いのです。

以前、こんな印象的な出来事がありました。長女りねんが中学生になってから保育園に通うかぜおのお迎えをお願いすることが増えたのですが、毎回出かけてから帰宅するまで絶妙に時間がかかるので「なぜ?」とふと疑問に思ってはいたんです。ある日、たまたま娘に同行すると、その理由が分かりました。

かぜおが道端のちょっとした段差に乗りたいと言うと、抱っこしてそこに乗せて手をつなぎながら歩いたり、バスが見たいと言えばバスが来るまで道路脇でじっと待機したり。とにかく、彼のやりたいことにじっくりと向き合ってあげていたのです。自分がお迎えに行くときなんて、いかに効率よく帰宅するかしか考えていなくて、娘の神対応っぷりに心底感心したのでした。そして、すっかり大人側だと思っていた娘も、まだ子ども心を持ち合わせているからこそ、ちいさな弟が喜ぶポイントも熟知しているのだなぁとしみじみ。というか、わたしもその昔は持ち合わせていたはずなのにな、、、いつから忘れちゃったんだろう…とちょっぴり切ないきもちになりました。

そんなわけで、わが子からあらためて子育て術を学ぶ日々。そこで得たものは「童心忘るべからず」という精神! そもそも、ちいさな子どもたちと心通わせる時期なんて本当に一瞬なのだから、今を大切に、わが子と楽しく向き合っていけたらと思います。

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モデル・1978年静岡県浜松市生まれ。2男2女のママ(15歳、13歳、10歳、5歳)。モデルとして雑誌、webやCMなどに出演。夫婦で手がけるフードユニットkatarite(語り手)や、子育てにまつわるコラム執筆など多方面で活動中。2022年よりNPO法人neomuraの広報にも携わる。