どうも、朝ドラ見る子です。
日々、朝ドラを見ては、愉快なレビューを書き散らかしているでおなじみの、私です。詳しくはこちらからをどうぞ! 
今回は、過去の『ステラ』誌面から、「舞いあがれ!」出演のキャストの魅力を再発見しちゃおうという試みです。

さて、その「舞いあがれ!」。
今週半ばで、スワン号とともにすてきな先輩たちも、はやばやと「なにわバードマン」を引退してしまいましたね。わかってたけど、わかってたけど! ちょっと心の準備ができてなかったのよ!……と、そんな刈谷先輩ロスの皆さんに朗報です!

どうぞ、(某月9ドラマを観る前に!?)こちらをご覧ください!

(NHKウイークリーステラ2019年9月6日号より)

確かに、あちらでもこの二人が共演していますが、今はその話はちょっと忘れていただくとして……。そう、りりしい表情をした木村文乃さんの隣にたたずむこのお人こそ、刈谷先輩メガネなし&スーツバージョン……もとい、ドラマ「サギデカ」出演時の高杉真宙さんなのです!

「サギデカ」は、2019年8〜9月に放送された土曜ドラマ。
そして、これはその放送スタート記念特集号の『ステラ』の表紙。豪華なツーショットのわけは、あとで触れるとして、ドラマの内容は、当時大きな社会問題となっていた「振り込め詐欺」をテーマにした社会派ヒューマンドラマでした。

詳しい内容はコチラ↓
https://www6.nhk.or.jp/drama/pastprog/detail.html?i=5837
★NHKオンデマンドで、全話(全5回)視聴可能です!
https://www.nhk-ondemand.jp/program/P201700161900000/index.html

つまり、卑劣な振り込め詐欺を追う刑事役が木村さん。
そして同僚刑事が高杉さん……ではなく。じゃあ、追われる詐欺の役が高杉さん?……でもなく。これ、そんな簡単な話じゃないんですよ!

ちょっとネタバレですが、
高杉さん演じる颯人はやとは、振り込め詐欺グループの「かけ子」。(グループ上層部が作ったマニュアルにそって、ひたすら詐欺の電話をかける役の人のことをそう呼ぶ)
で、加地は、やむにやまれぬ事情から犯罪に手を染め……なんと第1話で逮捕されてしまいます! でも、話はそこから。木村さん演じる今宮刑事と加地との、不思議な関係が物語をおもしろくしていくのだとか。

しかし、高杉さん、紺のスーツの着こなしが決まっていて、クールな刈谷先輩の面影ありますよね〜。一方、表情はというと、意志が強い頑固もんだった刈谷先輩のそれと比べると、ちょっと頼りないというか、今どきの若者の不安定な雰囲気がにじんでいます。さすが俳優さん!

でも、刈谷先輩だったら、そう簡単には捕まらないんだろうな〜。
いやそもそも、「どげん貧しいからっち、人ばだまして金を取るなんて、そげなこつは許されんたい!」と、眉間にシワを寄せて一喝しそう(笑)。
もちろん、刈谷先輩には、そうであってほしいですよね。


演じたのは、魅力的な犯罪者!? 「おかえりモネ」のマモちゃんの話題も!

さて、そんな「サギデカ」、豪華ツーショット表紙のわけは、記事が木村さんと高杉さんの対談だったから! 記事によれば、やがて二人の仲は恋人に……というわけでもないようです。さっそくのぞいてみましょう。

詐欺を追う刑事役の木村さんは、自身も正義感が強いほうだそうで、加害者である加地に対しては、いくら理由があっても、「悪は悪でしょ!」と思っていたそう。ところが、取材協力者や監督から、「『犯罪者になりたくてなる人はいません。だから、加害者(=高杉さん演じる加地)のことも愛してほしい』と言われて……。難しい」と最初は戸惑ったと告白。

対する高杉さんは、詐欺は絶対に許されることではないとしたうえで、「彼が詐欺を加担するに至った理由から目をそらしてはいけないと思ったんです。どんな過去があって、何を得ようとしているのか。そこを掘り下げることで、ただの“悪人”ではない加地の人間性を表現できるんじゃないか」とコメント。
うん、このコメントの知性と熱意! メガネをかけていなくても、あの銀縁が見えてくるようです……。

すると、
木村「だから、高杉さんが演じる加地は、どこか見守りたくなる存在なのかもしれませんね」
高杉「本当ですか?」
木村「“魅力的な犯罪者”を演じるのって、なかなか難しいですけど、高杉さんが演じてくださっているおかげで、私はすごく助けられているんです」
高杉「ありがとうございます。そんなふうに言っていただけてうれしいんですけど、逆にプレッシャーが……(笑)」
木村「大丈夫! きっと、視聴者の皆さんも、加地のことを好きになると思いますよ」

なんて謙虚な高杉さん!
上の写真は、そんなやり取りの最中の表情でしょうか。唯一、笑顔の一枚です!
ええ……何これ、かわいい……。こんなの、確かに犯罪的です。
そりゃあ、木村さんもニコニコしちゃうはずですね♪
でも、これは役の表情ではなく、素の高杉さんって感じですね。
刈谷先輩も、こんな表情で笑ったりするのかな〜。

さて、もうひとつ注目は、「撮影こぼれ話」。
シリアスなシーンが多い「サギデカ」。現場の雰囲気は? の質問に対して、刑事仲間の一人を演じる清水尋也さんと高杉さんが、若者同士、ワチャワチャとにぎやかにしていたことを木村さんがリーク!
高杉さんは、「もともと仲がいいもので、ついつい(笑)」とのこと。
こういう話を聞くと、ほほう、あの「なにわバードマン」の面々とのワチャワチャシーンは、ある意味リアルなのかな〜なんて。あ、さっきから妄想連発ですみません(汗)。

ちなみに、その清水尋也さん、記憶に新しいところでは、朝ドラ「おかえりモネ」でヒロインの百音ちゃんの同僚、「マモちゃん」こと内田まもるを演じていた俳優さん。
そう、ドラマが進むにつれてどんどんカッコ良く、スタイリッシュになっていった気象予報士の彼です! なるほど、マモちゃんと刈谷先輩がワチャワチャね……。ほお〜。(←だいぶ錯綜した妄想への入り口はこちらです)

あのドラマに出ていた俳優さんが、ここではこんな役を! あっちではあんな役を! ドラマ鑑賞の本流ではないかもしれませんが、それをあえてごっちゃにして想像(妄想)するのは、結構楽しいですよね。
特に朝ドラは登場人物がとても多いので、これもまた一つの楽しみ方だと、私は思っています★

次は、どこでどんな役をしている俳優さんを取り上げようかな♪
こうして、『ステラ』バックナンバー倉庫の探検は続くのであります。
では、また次回をお楽しみに〜。

朝ドラ見る子 (あさどら・みるこ)

“朝ドラ”を見るのが日課の覆面ライター。朝ドラを日々のスパイスとして、朝ドラをきっかけにいろいろなことを考えたり、人と話したりするのが好き。地方生まれ、東京暮らし、ときどき帰省。その影響で、最近は両親(60&70代のシニア夫婦)も朝ドラを見るのが習慣に。さらに、渋いおじさん好きの姉(朝ドラ見る姉)と若いイケメン好きの妹(朝ドラ見るる)も。家族ぐるみの(?)、自由気ままなレビューをお届けします♪