カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし
「ここではないどこかへの旅」
10/27(木) Eテレ 午後10:30~11:00
再放送 
10/30(日) Eテレ 午後6:30~7:00
11/1(火) Eテレ 午後1:30~2:00
→詳しい放送内容はこちらから!


児童文学作家・角野栄子さんの素敵な日常をつづったドキュメンタリー「カラフルな魔女」。「ここではないどこかへの旅」と題した第4回、角野さんが出かけたのは……群馬県の大泉町!?
大泉町といえば、ブラジルからの移民が多く暮らしていることで知られ、それゆえにあのサンバ・カーニバルだって、ブラジル料理のシュラスコだって楽しめちゃう、日本屈指のブラジリアンタウンです。
そんな、日本にいながらにしてブラジル気分を存分に味わえる町で、角野さんがどんなことをしたのかは……どうぞ再放送やNHKプラスNHKオンデマンドで!
まずは、今回の放送に際して、角野さんからいただいたメッセージを紹介!


角野さんの自筆イラスト!
ほうきに乗って、愛しのブラジルへ♪

ほうきに乗っているのは、やっぱり魔女でしょうか?
おとものネコが一緒なところに、「魔女の宅急便」のキキとジジが彷彿とさせられますが、ピンク色の水玉模様のワンピースは、元気いっぱいの角野さんご本人のよう。心は一路ブラジルへ!と言わんばかり。

でも、角野さんとブラジル、一体、なんの関係があるの? なんて不思議に思う方もいるかもしれません。
実は、角野さん、24歳のときに移民としてブラジルに渡り、そこで2年間、暮らしていたことがあるんです!

何を隠そう、角野さんのデビュー作は、そのときの体験をもとにして書いた『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』(ポプラ社)。創作物語ではなく、ノンフィクションが第1作だったということも、ちょっと驚きです。

この本は、2019年に角野さんが国際アンデルセン賞作家賞を受賞されたのを記念して復刻出版されました!
「ルイジンニョ」とは、同じアパートで暮らす、サッカーとサンバが大好きな少年の名前。実は彼が、角野さんのポルトガル語の先生だったとか……。
放送では、宮﨑あおいさんの朗読で作品の一部が紹介される様子。ぜひ注目してみてくださいね。

ちなみに、角野さん、『わたしのもう一つの国 ブラジル、娘とふたり旅』(ポプラ社)という本も書かれています。
こちらは、ブラジル生活から20年後、当時13歳だった娘さんと一緒にブラジルを訪れた旅についてまとめたエッセイ集(写真は、1981年刊行の単行本に大幅加筆をした2020年刊行の愛蔵版)。
タイトルだけで、角野さんの、ブラジルへの並々ならぬ思い入れが伝わってきます。今回の放送でも、懐かしいブラジル時代の秘話が聞けるかもしれませんね♪


宮﨑あおいさんインタビュー第2弾!
「いつまでも若々しくいられるように見習いたいこと」

さてさて、お待たせしました。
番組のナレーションを担当する宮﨑あおいさんのインタビューの続き……にいく前に。
先日、次の朝ドラ「らんまん」の語りを、宮﨑さんが務めることが発表されましたね! 番組をご覧の皆さんはご存じのとおり、宮﨑さんの透明感のある声、丁寧な語りは、朝ドラにぴったりです♪
とはいえ、「らんまん」の放送はまだまだ先(来年春スタート予定)。
今は、こちらの番組で宮﨑さんの語りを聞いて、期待に胸ふくらませましょう。


──角野さんのブラジルにまつわるお話、ご存じでしたか?

今回、24歳でブラジルに移住された経験があると知って、すごい行動力だなと、とても驚きました。今の時代でも、見知らぬ国に飛び込んで暮らすのは勇気がいることだと思いますが、角野さんの時代にそれをしたというのは、本当にすごいと思います。決断力といいますか、やってみよう!という前向きなマインドがないと、その一歩はなかなか踏み出せませんよね。でも、踏み出した先には、きっと楽しいことがある!──そう信じて行動する気持ち、私も大切にしたいです。

──角野さんを見ていると、「こんなふうに年を重ねたい」「あんなすてきなおばあさんになりたい」ととても憧れます。

私も同じ気持ちです。チャーミングだし、きれいだし。それとずっとファッションに興味があるというのも大切なことだなと実感しました。つい、おうちの中だと、パジャマのままでいたり、着古したTシャツばかり着ていたり……着るものに手を抜きがちですが、それだと自分の気持ちも上がらない。逆に、きれいなお洋服を着ると、外にお出かけしたくなります。だから、オシャレでいるのは、すてきな人でい続けるポイントなのかなと思いました。

ずっと何かに興味を持っているということも大きいと思います。好奇心旺盛な人って若々しいイメージがありませんか? 私の母も、とにかく好奇心が旺盛で、いろいろなことに挑戦するタイプなのですが、とっても若々しいんです(笑)。角野さんもそうですよね。ものに対しても、人に対しても、興味を持ち続けることが、チャーミングなおばあちゃまになるコツなのかなと思いました。

──宮﨑さんは、何か角野さんを見習って始めたことなどは、ありますか?

私は、どちらかというと着るものはなんでもいいと思ってしまいがちなんです。でもやっぱり、角野さんの服選びの様子を見ていると、見習わなくちゃ!って思います。自分の好きなもの、ワクワクするものをきちんと自分で選んで身につけることが、角野さんの毎日の元気につながっていることが伝わってくるので、それは真似したいですね。

服だけではなく、自分を元気にしてくれるものたちに囲まれた生活も見習いたいです。たくさんの「もの」に囲まれた生活って、時にわずらわしいと思うこともありますが、角野さんの場合は、とっておいてあるものひとつひとつに意味があるし、作品作りのヒントにもなっているんだろうなって感じます。断捨離、しないでほしいですね(笑)。

──なにか、角野さんに聞いてみたいことはありますか?

角野さんが今までたくさんの人たちと出会ってきた中で、人からかけてもらって忘れられない言葉や、角野さんが今、明るく前向きに生きていらっしゃる、そのベースになっている言葉など、大切にしている言葉をお聞きしたいです。


ステラnetに寄せてくださった特別インタビューはここまで。宮﨑さんの質問に対しての、角野さんのお返事は……いつか番組の中で、ご紹介いただけるかもしれません。乞うご期待♪

さて、「カラフルな魔女」第2シーズンの放送は、第4回の放送で最終回。
見逃してしまった人は、NHKプラスやNHKオンデマンドでチェックしてみてくださいね。また、次のシーズンを、どうぞお楽しみに!

※第1シーズンおよび過去の放送回は、「NHKオンデマンド」で視聴可能です!
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