カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし
「隈研吾さんと“家”のはなし」
10/20(木) Eテレ 午後10:30~11:00
再放送 
10/23(日) Eテレ 午後6:30~7:00
10/25(火) Eテレ 午後1:30~2:00
→詳しい放送内容はこちらから!


「魔女の宅急便」シリーズに、アッチ・コッチ・ソッチの小さなおばけシリーズなど、子どもたちのための楽しい物語をたくさん生み出してきた児童文学作家の角野栄子さん
ことし87歳(!!)ですが、今もとってもお元気でチャーミング。
トレードマークは、きれいな白髪にかわいいメガネ、色鮮やかなワンピース。
そんな角野さんのカラフルな日々をつづったドキュメンタリー「カラフルな魔女」。現在、第2シーズンを放送中です。

もうすぐ放送の第3回「隅研吾さんと“家”のはなし」では、角野さん、お住まいの鎌倉の町からちょっとお出かけ。
あの国立競技場のデザインを手がけたことでも知られる著名な建築家・隅研吾さんに会いに行ったのだとか。
この2人がどんな話をしたのかは……ぜひ放送でお楽しみいただくとして。
今回の放送に際して、角野さんから、こんなすてきなメッセージをいただきましたので、さっそくご紹介!


角野さんの自筆イラスト!
おうちとおしゃべり? おうちがおしゃべり?

なんと! こちら、正真正銘、角野さん自筆によるイラストなんです!
実は、絵を描くことが大好きだという角野さん。
「だってプロじゃないから、好きにかけるでしょ。気楽でいいの」と、サラサラっと描いてくださいました。
これを見ると、角野さんの「おうち」は、どうも、おしゃべりなようですね♪

そうそう、角野さんが書いた、家のお話もあります。
その名も『イエコさん』!
(角野栄子・文/ユリア・ヴォリ・絵/ブロンズ新社/2007年刊)

(わが家の蔵書で失礼します)

そう、このお話の主人公はずばり、「家」そのもの。
気ままなひとりぐらし(?)をするイエコさんの、ある1日が描かれています。
ユーモアたっぷりの展開で、ページをめくるごとにクスクスにやにや、ちょっとハラハラ。
まさに角野栄子ワールド全開の絵本なのですが、今回の放送で、この絵本も出てくるようですよ。ちなみに、イエコさんは、とってもおしゃべりなお家です♪


宮﨑あおいさん「角野さんのことがますます好きになりました!」

さて、この番組のナレーションを担当しているのが、女優の宮﨑あおいさん。
角野栄子さん×宮﨑あおいさんの組み合わせは、なんだかとってもしっくり、ぴったり。

ときどき挿入される、角野作品の朗読もとってもすてき。
透明感のあるお声で、ここちよい時間を作ってくれているわけですが、今回、そんな宮﨑さんがインタビューに応えてくれました!
まずは、その第1弾をお届けします★


──まずは、番組についての感想をお聞かせください。

私は、角野さんのことがますます好きになりました。お姿もですが、お話をされる言葉のひとつひとつが本当にやさしくて、あたたかくて。こういう言葉がすてきな方だから、あのようなすてきなお話が生まれてくるんだなって。
まさに、物語が生まれるという言葉がぴったりな豊かな暮らしをされていて、なぜか、それを見ているこちらの心も豊かになってきます。私も、毎回、ナレーションをさせていただいている時間それ自体が、幸せな時間です。

──角野さんと宮﨑さん、とってもいい相性だと思います。ご自身ではどう感じていますか?

実は、角野さん、私の祖母とお顔がとても似ているんです!
なので、ナレーションを収録している時、映像を見ていると、しばらく会えていない祖母のことを思い出して、胸がぎゅうってなることも……。そんな個人的な理由もあって、余計に「角野さん大好き〜」となってしまいます。

ただ、私と角野さんでいうと、共通点は“考え方”かもしれません。角野さんって、すごくポジティブで、いろいろなことを前向きに捉えていらっしゃるんですよね。そこに、とても共感しています。

もちろん私だって、時には悪い想像をすることはありますけど……。例えば、何か嫌なことがあっても傷つかないように、最悪のケースを先に想定しておくとか……。でも、基本的には、「全部うまくいくはず!」と思って生きていますね。基本的には、ポジティブで、前向きなタイプなんです、私。

──毎回、宮﨑さんによる作品の朗読シーンが楽しみです。

私も楽しみながら読ませていただいています。
普通のナレーションと、朗読のときと、少し声のトーンを変えたりして、ちょっと“遊び”を入れながら。あと、まだ世の中に出る前の作品を読むこともあるので、それもひそかな楽しみです(笑)。

(第2回で朗読した角野さんの自伝的小説『イコ トラベリング 1948-』も、このシーンが収録されたのは新刊発売前だったそう。第3回にも、刊行前の作品が登場するかも……?)

──角野さんの作品の中で、お好きな作品を教えてください。

すごくたくさん書かれているので、とても選べないですが……。
やっぱり、『魔女の宅急便』は、日本中の人、世界中の人が知っている作品で、今は、私も子どもたちとも親しんでいるお話として、思い入れがあります。
でも作品は知っていても、この番組を担当する前は、それほど角野さんご本人のことを存じ上げていたわけではなかったので、あの『魔女の宅急便』を書いているのは、こんなすてきな人なんだ! ああ、そうか、こんなすてきな人が書いているから、あんなにすてきなお話なんだ!って、二重に感動しました。

──今シーズンに朗読した角野作品の中で、特に気に入ったものはありますか?

角野さんの作品は、全部、本屋さんにそろっていたらいいのに、と思うくらい好きなので選ぶのが難しいですが…気に入ったというより、“気になった”ものは、『イエコさん』ですね!
え? え? どうなっちゃうの? って、ものすごーく先が気になります。
絵本なのですが、少しシュールな感じもあって……。
さっそく本屋さんや図書館などで探してみようと思っています。


このインタビューの続きは、第2弾へ!
まずは、放送をお楽しみに★

※第1シーズンおよび過去の放送回は、「NHKオンデマンド」で視聴可能です!
https://www.nhk-ondemand.jp/share/search/#/%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%AB%E3%81%AA%E9%AD%94%E5%A5%B3//1/0/0/0/1-2/0/0//0/0/