10月16日(日)に千葉県の流通経済大学・新松戸キャンパスにて開催されたイベント、「流経大×松戸市 地域共生シンポジウム〜みんなのために、ひとりのために、見つけよう、いまできること。ここ松戸で〜」。
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今回は、ステージショーに登場した「チアリーディング」「ボッチャ」「ダンス」の出演者、そしてボッチャ体験コーナーを担当した方々のインタビューを紹介。イベントを終えた感想や今後の活動について聞いた。
○一般社団法人日本知的障害者チアリーディング協会代表理事・稻山敦子さん
流通経済大学チアリーディング部GLITTERSの皆さんが優しく支えてくれまして、子どもたちも楽しんでパフォーマンスをしていました。今回いちばんうれしかったことは、学生さんが、障がいがある子どもではなく、同じ“チアの仲間”として接してくれたことです。「海の日アートフェス」では、障がい者チアを多くの方に知ってもらえる機会となりましたが、今回は、チア部の皆さんはじめ、多くの人とつながりを深めることができました。今後も流経大さんと連携しながら、活動を広げていけたらと思います。
○流通経済大学チアリーディング部GLITTERS
ステージでは、子どもたちのほうからハイタッチをしてくれるなど、笑顔で楽しんで演技していたので、その笑顔に引っ張られるように、私たちもパフォーマンスすることができました! 今回のような、地域の方たちと関われるイベントに、今後も積極的に参加したいと思います。
○NECボッチャ部
竹内礼美さん
15分という限られたステージイベントでしたが、その中で一番伝えたかったのは、ボッチャが、年齢、性別、障がいの有無にかかわらず、だれもが楽しめるスポーツだということです。実際に体験いただくことで、ボッチャの面白さをさらに感じていただけたのではないでしょうか。ボッチャ体験コーナーには、「地域の仲間とボッチャ大会を企画しているので、ルールの詳細や審判の仕方を教えてほしい」と、熱心に質問されるシニアの方もいらっしゃいました。人と人をつなぐコミュニケーションツールでもあるボッチャを活用し、パラスポーツの日常化と、だれもが安心しいきいきと暮らせる共生社会の実現に向け、今後も活動を続けていきたいと思っています。
○ボッチャ体験コーナー担当
流通経済大学 小出真奈美先生
体験コーナーには、小さなお子様からご高齢の方まで多くの方に足を運んでいただきました。1プレーごとに一喜一憂したり、拍手をしたり、歓声が上がったりと、プレイヤーだけでなく、その場にいた皆さんが一体となってボッチャを楽しむ姿がみられ、地域の皆さんの笑顔があふれる場となりました。ボッチャは“だれもが楽しめる”が最大の魅力。今後もボッチャやユニバーサルスポーツを通して、学生同士の仲間づくりや地域共生に微力ながら貢献したいです!
髙橋拓真さん(社会学部国際観光学科2年)
高校時代に一度授業を通じて経験したり、また大学でも仲間づくりの一環でボッチャをしたりと、楽しいスポーツであることは知っていました。今回、ルール説明などを通じて地域の方々とコミュニケーションをたくさんとることができ、自分自身、ボッチャの楽しさを再認識できました。ボッチャの魅力は、ボッチャを通じて盛り上がったり、会話が生まれたりすることで、人と人をつなぐことができること。今後はその魅力を、もっと多くの人に広めていける場所を作っていきたいです。
篠田澪さん(経済学部経営学科1年)
ボッチャの魅力は「障がいがある方、子どもからシニアまで、皆平等に楽しむことができるスポーツ」だと思います。なかには「もう一回やりたい!」と何度も体験に来てくれる子どもたちや、ルールについて熱心に質問してくださるご高齢の方もいて、多くの人とパラスポーツの楽しさを共有することができました。また、体験を終えて「ありがとうございました」「楽しかった」と満足げに帰っていく来場者の方を見て、スポーツには人と人をつなげる力があると僕自身強く感じました。
○流通経済大学ダンス部 西山友貴監督
「海の日アートフェス」での初舞台から、さらに大人になった部員の演技を見て、とても充実した気持ちになりました。ダンス部は、部員も増え、イベントへの参加など、活動の幅が少しずつ広がっています。
今回、ステージと客席の間を埋めたくて、来場者と一緒に体を動かす「すわりダンス」を行いました。マスクをしていますが、お客さんが笑顔で踊っているのが強く伝わってきて、うれしかったです。同じ動きでも一人ひとりの個性があり、皆さんが、ダンス部の味方となってもらえたら百人力だなとも思いました(笑)。今後は、松戸のまちを歩いているだけで、「流経大のダンス部だ」って言ってもらえるくらい、地域の方としっかり目と目を合わせられる距離で、楽しい活動を行っていきたいです。
○流通経済大学ダンス部
自分たちでダンスを創作するのは大変なことも多くありましたが、今回のイベントでしっかり演じることができてよかったです。地域の方と交流する場がもっとほしいなと思っていたので、今後もこういった場にどんどん出ていきたいです。学校の周りでパレードしたりするのも面白そうだなと思います!
多くの魅力あふれるパフォーマンスが、見る人の心を強くひきつけた今回のイベント。
来場者の笑顔からは、充実した時間を過ごしたことがしっかりと伝わってきた。もっとたくさんの人と関わり合いたいという出演者の思いは、これからどんな地域連携につながっていくのか——。それぞれの今後の活躍に注目していきたい。
1999年、茨城県生まれ。女子校出身のトランスジェンダー。当事者としての経験をもとに、理解ある社会の実現に向けて当事者から性に悩み戸惑う方、それを支えようとする方への考えを発信する活動に従事する。