大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で注目を集める鎌倉市は、町なかに多くの湧き水があります。人々の命を支える鎌倉の水を、アウトドアの達人・寒川一リポーターが紹介します。
* * *
私の暮らす鎌倉は、800年ほど前に幕府が置かれ、多くの人が生活していました。海と山に囲まれた地で、人々はどのように飲み水を得ていたのでしょう。今も残る湧き水を探し、歩いてみました。
貴重な水の多くは寺社によって守られていたようです。谷戸などの複雑な地形が育んだ湧き水は、長い間、鎌倉を支えてきたのですね。一たび災害が起これば、この水が人々を潤すのです。鎌倉の街や寺社を観光しながら、自分の足と目で水の在りかを確認し、次世代に伝えていきたいものです。
撮影/寒川一 *和賀江嶋と佐助稲荷神社は鎌倉市観光協会提供
寒川 一 (さんがわ はじめ)
アウトドアライフアドバイザー。自身の経験から、アウトドアの技術を防災に生かすべく活動。「日本列島くらしのたより」に11/14(月)ほか出演。
(月刊誌『ラジオ深夜便』2022年11月号より)
購入・定期購読はこちら
10月号のおすすめ記事👇
▼大江裕が語る師匠・北島三郎
▼90歳を超えても現役でいたい!中村梅雀
▼俺は漁師でピアニスト!
▼全盲のヨットマン・岩本光弘 ほか