柔らかな光が降り注ぐ港の風景。1995 (平成7)年1月17日午前5時46分に発生した「阪神・淡路大震災」から26年*がたとうとしている神戸市を日比野純一リポーターが紹介します。     (*月刊『ラジオ深夜便』2021年1月号より)

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毎年1月17日は、阪神・淡路大震災が起きた日として、神戸のさまざまな場所で追悼行事が行われます。JR三ノ宮駅から南に徒歩7分の東遊園地では、地震が発生した午前5時46分に合わせて、約5千本の竹灯籠にろうそくの明かりをともし「1・17」の文字を作り、震災の犠牲者に黙とうをささげます。そして震災の記憶をつなぎ、風化させないための場となります。JR新長田駅近くの広場でも「1・17ながた」と明かりで文字を作り、夕方に追悼行事が行われます。

1.17鎮魂の祈り、東遊園地追悼行事。 Ⓒ一般財団法人神戸観光局
遊園地追悼行事。神戸市内だけでなく全国から追悼に訪れる。 写真提供/神戸市

 

長田追悼行事。震災の記憶をつなぐ大切な場となっている。  写真提供/FMわぃわぃ
日比野純一(ひびの じゅんいち)

NPO法人エフエムわいわい理事。コミュニティー放送局「FMわぃわぃ」で20年間、番組を担当していた。〈関西発ラジオ深夜便〉「日本列島くらしのたより」に出演中。

(月刊『ラジオ深夜便』2021年1月号より)