ドラマ「京都人の密かな愉しみ Blue修業中 門出の桜」
5月28日(土) BSプレミアム/BS4K 午後7時30分~

2017年からスタートした「京都人の密かな愉しみ」2ndシーズン「Blue 修業中」。

今まで4回にわたって、大文字の送り火、祇園祭の山鉾巡行など、外部には閉ざされた京都人の世界の奥深くに入り込み、たくましく伝統を継承しようとする若者たちの苦悩や喜びを描いてきました。その若き職人たちの群像劇がいよいよ完結します。

舞台は桜の花が咲き、華やぐ春の京都。満開の華やかさと散り際の切なさが交差する京都の街で、それぞれの師匠からそれぞれの方法で巣立ち、一人前の職人として新しい一歩を踏み出す5人の主人公たちの「卒業」が描かれます。厳しく「伝統」を守りつつも、「革新」をもしなやかに取り込み、その文化や生活を豊かにしてきた京都人のリアルな機微を、ドラマと、美しい桜の風景を交差させつつ、一反の西陣織のように紡ぎあげます。

林遣都、吉岡里帆、矢本悠馬、趣里、毎熊克哉。足かけ5年以上に及ぶこのシリーズ制作中にいずれもブレイクし、日本のドラマ界を担う実力派俳優に成長した5人が、最終回にふさわしい渾身の演技で、京都人版「若者のすべて」 を完結させます。


◆若林ケント幸太郎役・林遣都さんコメント

5年前に始まった「京都人の密かな愉しみ Blue 修業中」シリーズもいよいよ最終章を迎えました。同世代の愛すべき共演者の皆さんとは、この作品で会う度に互いの成長を確認し、常に切磋琢磨してきたように思います。
共演を重ねていくうちに、役柄同様、僕たち俳優同士もすっかり気心知れた仲になり、久々に5人が集まった撮影現場には他にはない安心感がありました。
「若林ケント幸太郎」——このシリーズが始まる際、源監督に与えていただいた僕のフルネームが入った役名です。監督が当てがきで描き続けてくださったこの役には、俳優としてだけでなく、一人の人間としての僕の"今" が詰まっていると思っています。

源監督はじめこの作品に携わった皆様、ずっと作品のファンでいてくださった皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。ぜひ、青い職人達の晴れやかな門出を見届けていただけたらなと思います。

◆宮坂釉子役・吉岡里帆さんコメント

桜ほころぶ春の京都、地道に修業をしてきた5人がついに旅立つ時がやって参りました。四季の移り変わりの中、それぞれの師匠から学び、受け継いできた技術と感性がどんな形で花開くのか楽しみに待っていて下さい。

み んなの青春が詰まった京都での日々のきらめきと、これからの希望的な未来を感じさせてくれるクライマックスとなりました。ぜひお楽しみください。

◆松原甚役・矢本悠馬さんコメント

自分は生まれも育ちも京都で生粋の京都人なんですが、地元のことって知らない事がたくさんありました。
京都で暮らしている時、観光客の方を見かける事があり、当時の自分はわざわざ足を運んでまで来る魅力があるのかなぁと思っていました。しかし東京に住むようになり、自分の出身を聞かれ『京都』と答えると必ず返ってくるのが「いいなぁ、うらやましい」。

それで京都に興味が湧き、お寺を回ってみたり、食事を楽しんでみたり、京都の魅力に惹きつけられました。5年間もこの作品に携われて非常にうれしく思います。京都の魅力がお伝えできれば幸いです。

◆松蔭葉菜役・趣里さんコメント

キャストスタッフさんにお会いするのが毎回楽しみで、本当の同級生と錯覚してしまうぐらい居心地が良く、この5年間、葉菜ちゃんと一緒に成長できたらいいなぁと歩んできた気がしています。

毎回、葉菜ちゃん?! という展開に、私自身驚きを隠せませんでした。笑。今回で最後だなんて、本当に寂しいですが、変わらず5人はどこかで一生懸命、まい進しているはずなのでまた集まって近況報告し合えることを願っています。
そして導いてくださった源監督に感謝の気持ちでいっぱいです。楽しんでいただけたら幸いです。

◆松蔭鋭二役・毎熊克哉さんコメント

本作に出会って5年、いよいよ卒業の季節を迎えました。大文字保存会の方々と何度も山を登り掃除をして、送り火の準備をするところから鋭二のシーンが始まったというのもあって、演じる事よりも、地元の方々と共に呼吸をし、これまで流れてきた時間に思いをはせる事を大事にしながら役と向き合いました。

農家の方と交わした野菜の話、祇園祭では山鉾巡行、旅立ってしまった師匠とのシーン、若者5人での雑談...。僕にとって全てが貴重で愛おしく、この先もずっと誇れる作品になりました。若者達の門出を一緒に見届けて頂けたら嬉しいです。
“僕らの仕事に卒業はない。なんか、カッコええこと言いよったで!”