
武術の心得がある「武術翻訳家」岡田准一と、格闘技通のケンドーコバヤシがMCをつとめる、NHKの武術トークバラエティー「明鏡止水」。
2021年に特番としてスタートし、毎回一流の武術家たちが集結。熱いトークと秘伝の技を披露してきた。2024年には「明鏡止水 武の五輪」と題し、総合テレビでレギュラー放送。武術の達人たちに加えて五輪金メダリストなどのトップアスリートたちが参戦し、オリンピック競技の数々を武術ならではの身体操作の視点でひもといてきた。

1年ぶりの復活となる今回は、間もなく「MLBオールスター戦」(現地時間7月15日開催)ということで、メジャースポーツ・野球に注目する。二刀流が復活するなど、ことしも大活躍をみせる大谷翔平選手を特集するスペシャル回!
野球の基本となる、「打つ」「投げる」「走る」という3つの動作を「武」の視点で切り取り、日本野球界のレジェンド(川上憲伸・里崎智也・田口壮)と武の達人たち、さらに野球好きとしても知られるシンガーソングライター山本彩が熱いトークを繰り広げる!

「打」を極める――バットと刀の握りの共通点、「投」を極める――威力のあるボールを投げるために必要な身体の使い方、「走」を極める――「盗塁」という駆け引きの中にある、“相手の先を取り、隙を突く”技術など……これまでにない武術の視点で、大谷選手やトッププレーヤーの妙技の秘密をひも解き、MLBそして野球の新たな楽しみ方を発見する45分間。
【岡田准一さんのコメント】

今回は、野球の基本となる「打つ」「投げる」「走る」をテーマとして、日本野球界のレジェンドたちと武の達人たちに、実演というかたちで技や思想を解説していただきました。どの動作にも、競技に合った極みに到達しようという理屈があるので、武術との比較も楽しかったです。
「そういうことだったんだ!」という発見がこの番組の宝だと思っているので、野球のコアな考えや理論、それに対しての武術の考えや、共通点と相違点は、野球をやっている方も、武術家が見ても面白いのではないかなと思います。僕はその入り口となる解説をしているので、武術やスポーツの深みを楽しんでいただけるとうれしいです。
【ケンドーコバヤシさんのコメント】

大谷選手と言えば代名詞となっている二刀流です。その「攻」と「防」が武術につながっているのでは? というところを見ていきました。野球の「投げる」は、川上憲伸さんが投球フォームの理論や体の使い方を。
武術では、中国武術の岡部武央さんが「掌打」を、手裏剣の技法は関さんに見せていただきます。岡田くんは、野球にはそこまで詳しくなかったはずなのに、みずから立って体の使い方の違いを表現される姿を見て、やっぱりこの人すごいなと思いました。
今回は、大谷選手ご本人に見てほしいくらいです。僕らには理解できない話でも、ご本人なら理解できるんじゃないかと思っています。
「明鏡止水~侍・大谷翔平~」
7月9日(水)総合 午後7:57~8:42
MC:岡田准一/ケンドーコバヤシ
ゲスト:川上憲伸/里崎智也/田口壮/山本彩
武術家:岡部武央(中国武術)/関展秀(淺山一傳流兵法)/山城美智(沖縄拳法空手)