永井ようすけさん(32歳)は、早稲田大学1年生だった 2011(平成23)年に日本ソマリア青年機構」を設立。2016年にはロンドン・スクール・オブ・エコノミクス紛争研究修士課程を修了し、同機構をNPO法人化。「アクセプト・インターナショナル」と改称、代表理事になりました。現在はテロと紛争の解決を目標に、ソマリアを中心に世界の紛争地でテロ組織との交渉や元兵士たちの社会復帰支援を行っています。
聞き手/鈴木由美子


高校2年で開眼した他者への思いやり

――「テロ・紛争解決スペシャリスト」とは、具体的にどのような仕事なのでしょうか。

永井 いわゆるテロ組織から投降した兵士や、逮捕され服役している元兵士の社会復帰支援を行うのが仕事です。社会復帰のためには多岐にわたる要素が必要です。おおまかに言うとカウンセリング、基礎教育、職業訓練。また社会復帰先との調整や、社会復帰時に現地の軍や治安機関と連携して彼らを犯罪組織から守るなどの活動をしています。投降兵や元兵士は一人一人、全く異なるバックグラウンドや考え方、主義主張を持っているので、個人に合わせたプログラムを作り……(続く)。

続きは月刊誌『ラジオ深夜便』7月号(6/16 発売)をご覧ください。

※この記事は2023年3月16日放送「この世界からテロをなくしたい」を再構成したものです。

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