プロアドベンチャーレーサー・田中陽希が、日本を代表する300の名峰を自らの力で登り切る「グレートトラバース3~日本三百名山全山人力踏破」。総移動距離2万キロ、累積標高52万メートル、3年7か月に及ぶを壮大な冒険に密着した様子を、これまでの放送から紹介しよう!


日本三百名山とは?
登山家で作家の深田久弥が選んだ日本百名山に、日本山岳会が選んだ200の名峰を加えたもの。

22 英彦ひこさん(大分県・福岡県)

22/300座 二百名山
(2019年8月20日放送より)
登山日:2018年3月24日
標高:1199メートル

山の特徴:大分県と福岡県の県境に位置。日本三大修験山の一つとされ、山自体が英彦山神宮の御神体として祭られている。

Episode 1
九州最後の頂
古くから神が宿る山として信仰を集めた英彦山。修験の山ならではの険しい道が続く中、田中はかつてこの地を訪れた修験者にならい、急登でもはしごを使わずに頂を目指した。


23 さんさん(島根県)

23/300座 二百名山
(2019年8月23日放送より)
登山日:2018年4月8日
標高:1126メートル

山の特徴:島根県の中央部にそびえる活火山。最高峰の男三瓶、女三瓶、子三瓶、孫三瓶の4つの峰がかつての噴火口を取り囲む。

Episode 2
“出雲の国”創生神話
山口県・下関から約300キロのロードを歩いてきた田中。本州1座目となる三瓶山には、巨人の神が出雲の国を大きくするために、この山をくいにして、綱を使い海の向こうの土地を引き寄せたという神話が残る。


24 づまやま(島根県・広島県)

24/300座 三百名山
(2019年8月27日放送より)
登山日:2018年4月12日
標高:1239メートル

山の特徴:島根県と広島県の県境に位置。「古事記」に記された日本創世の神・イザナギとイザナミにまつわる伝説が残る。

Episode 3
不安との闘い
三瓶山に登頂した夜、最大震度5強の地震に遭遇した田中。ショックと不安を振り払うかのように、次なる吾妻山の頂を目指すが、地震の影響が思わぬ形で現れてしまう。果たして田中は、不安に打ち勝てるのか!?

(NHKウイークリーステラ 2020年9月18日号より)

1983年、埼玉県生まれ。学生時代はクロスカントリースキー全日本学生選手権で入賞。卒業後、アドベンチャーレースの世界に飛び込み、パタゴニアンエクスペディションレース(2012、2013、2016)で2位入賞など、日本を代表するアドベンチャーレーサーに。2014年に日本百名山、2015年に日本二百名山の人力踏破に成功した。