プロアドベンチャーレーサー・田中陽希が、日本を代表する300の名峰を自らの力で登り切る「グレートトラバース3~日本三百名山全山人力踏破」。総移動距離2万キロ、累積標高52万メートル、3年7か月に及ぶ壮大な冒険に密着した様子を、これまでの放送から紹介しよう!


日本三百名山とは?
登山家で作家の深田久弥が選んだ日本百名山に、日本山岳会が選んだ200の名峰を加えたもの。
甲武信ヶ岳こぶしがたけ (埼玉県・長野県・山梨県)
203/300座 百名山
(2022年1月14日放送より)
登山日:2019年9月2日
標高:2475メートル
山の特徴:その名のとおり、 山頂は甲斐(山梨)、武蔵(埼玉)、信濃(長野)にまたがる。笛吹川(富士川)や信濃川の(ぶん)(すい)(れい)となる。

Episode
奥秩父の中核へ
総距離40キロの奥秩父主脈縦走に臨む田中。最初の頂となる甲武信ヶ岳では、いきなり標高差1300メートルの急登が立ちはだかる。2時間15分でようやくりょうせんに出ると、田中の前にこれから目指す奥秩父の大展望が広がる。

田中のひと言
2日間も休んだおかげですっかり体は回復。元気いっぱいに力強く登り、どんどん標高を稼いだ。短い距離で標高を稼ぐから「ドル箱」ならぬ「ドル坂」として、急登が来るたびに「ドル坂来たぁ~!」とペースも上がった。初めて宿泊する甲武信小屋には14時前に到着。夕食はおかわり自由のカレーをたらふくいただき、翌日に備えて早めに就寝した。
       
「日本3百名山ひと筆書き 日記」より

1983年、埼玉県生まれ。学生時代はクロスカントリースキー全日本学生選手権で入賞。卒業後、アドベンチャーレースの世界に飛び込み、パタゴニアンエクスペディションレース(2012、2013、2016)で2位入賞など、日本を代表するアドベンチャーレーサーに。2014年に日本百名山、2015年に日本二百名山の人力踏破に成功した。