朝ドラ聖地巡り好きのHです。
今回出かけたのは「らんまん」主人公のモデル、植物分類学者・牧野富太郎博士のふるさと、高知。博士を育んだ場所で、その足跡を辿ります!
高知駅
ドーン!!高知駅に降り立った私を迎えてくれたのはこの方たち
「坂本龍馬様、武市半平太様、中岡慎太郎様」
凛々しいです。さすが、日本の未来を形作った人たちですよ。
3人にご挨拶して、早速、駅前から「my遊バス」に乗ります。
市内の風景を眺め、小高い山を登ると……
高知駅から30分ほどで、来ました、高知県立牧野植物園!
若い牧野が植物採集に明け暮れた五台山
植物園の「場所は五台山がええ」との牧野の意志を受けて、ここ五台山に「牧野植物園」が開園したのが逝去の翌年、1958年(昭和33年)。
ここは日本で唯一、個人の名前を冠した植物園なのです。
園の第一印象は、人工的な感じがしないこと。
なんだか、自然の中を散策している気分で足が進みます。
きょろきょろしながら、しばらく歩くと、あったあった、ありました、
バイカオウレン!
これかあ~~、こんなに小さいんだあ。ぽつりと、ひそやかに咲いている感じ。
佐川町にある牧野の生家の裏山に咲いていたバイカオウレン
牧野少年はどんな気持ちでこの花を愛でていたんだろうか。。
ドラマの第1週目の副題にもなっていた「バイカオウレン」
その葉は牧野植物園のロゴマークともなっています。
※バイカオウレンの花が咲くのは早春2月ごろ
(この記事は、筆者が2月に訪れたときのものです)
次は、園の中にある「牧野富太郎記念館」です。
植物のスケッチなど、牧野ゆかりのたくさんの品々を見ることができます。
時間をかける価値ありです!
一般非公開ですが、本館にある牧野文庫では、牧野富太郎の遺品や蔵書がなんと約6万点もあるそうです。
おしゃれですよね、当時としては相当モダンな恰好だったのではないでしょうか。
園長の川原信夫さんに聞きました
園の特徴を教えてください
「生前の牧野博士の意を汲んで生まれた園では、五台山の地形を活かして、できるだけ自然に近い形で植栽しています。高知県は海に面していながら、面積の84%が森林。雨量が多いが、青天の日も多い。植物にとって、この上ない環境なのです。そんな高知の草花を一挙に楽しめる場所が、この牧野植物園です」
おすすめはありますか?
「正直に言って、全部見てほしいです(笑)。高知の自然を体感できて、季節ごとに違う風景が楽しめる。バイカオウレンをはじめとする、牧野由来の植物もたくさん見ることができます」
続いて……
「朝ドラが「らんまん」に決まって以来、県外からもたくさんのお客様が来場されています」と話してくれたのは、広報の橋本渉さん。
5~6月にかけてのみどころを教えてください
「たくさんありますが、やはりアジサイの仲間でしょうか。特に『ヒメアジサイ』。牧野博士のご自宅(東京)に咲いていたものを挿し木して、増殖したものです。ぜひ、見に来てくださいね」
「それと、6月1日からは、職員が見頃の植物を紹介するガイドもはじめます(申込制・有料)こちらもご利用いただければと思います」
牧野植物園。充実感いっぱいの時間だった~。
博士由来の植物の数々を一度に見られるし、記念館には生前のゆかりの品や写真がたくさん。牧野富太郎入門編としては、これ以上の場所はないかもです♪
みなさんも、ぜひ機会があればおでかけください~
写真撮影:クラタコウスケ
高知県立牧野植物園
開園時間:午前9時~午後5時(最終入園 午後4:30)
休園日(2023年):5/30、10/30、11/27、年末年始