プロアドベンチャーレーサー・田中陽希が、日本を代表する300の名峰を自らの力で登り切る「グレートトラバース3~日本三百名山全山人力踏破」。総移動距離2万キロ、累積標高52万メートル、3年7か月に及ぶを壮大な冒険に密着した様子を、これまでの放送から紹介しよう!


日本三百名山とは?
登山家で作家の深田久弥が選んだ日本百名山に、日本山岳会が選んだ200の名峰を加えたもの。

7 ​鈴​山すずやま(宮崎県)

7/300座 二百名山
(2019年7月31日放送より)
登山日:2018年1月29日
標高:1405メートル

山の特徴:九州山地の東部に位置する滝の名所。宮崎県の国指定名勝「尾鈴山ばく群」がある。

Episode 1
日本屈指の瀑布群
尾鈴山はきゅうしゅんで降水量も多いことから、全国的にも滝の名所として知られている。登山道を歩いていると大小30を超える、変化にとんだ名瀑を見ることができる。


8 市房山いちふさやま(熊本県・宮崎県)

8/300座 二百名山
(2019年8月1日放送より)
登山日:2018年2月2日
標高:1721メートル

山の特徴:熊本県と宮崎県の県境に位置。古くから信仰の山として知られ、標高800メートルの所に市房神社がある。

Episode 2
杉並木と新雪を堪能
市房山のシンボル・市房杉。全部で43本あり、中には樹齢1000年を超える杉も。神秘的な雰囲気を味わったあとには、降り積もったばかりの新雪が田中を待ち受けていた。


9 国見岳くにみだけ(熊本県・宮崎県)

9/300座 三百名山
(2019年8月5日放送より)
登山日:2018年2月8日
標高:1739メートル

山の特徴:熊本県と宮崎県の県境に位置。地元では、おおぐるとも呼ばれている。

Episode 3
予想外の積雪に苦戦
強い寒波の影響で国見岳は、連日降雪。りょうせんに出ると腰まで埋まるほどの積雪が行く手を阻む。田中は、初日の登頂を断念し、2日目に備えて登山道の途中までラッセルすることに。その苦労が実り、見事山頂へ。

(NHKウイークリーステラ 2020年7月24日号より)

1983年、埼玉県生まれ。学生時代はクロスカントリースキー全日本学生選手権で入賞。卒業後、アドベンチャーレースの世界に飛び込み、パタゴニアンエクスペディションレース(2012、2013、2016)で2位入賞など、日本を代表するアドベンチャーレーサーに。2014年に日本百名山、2015年に日本二百名山の人力踏破に成功した。