そして、NHKプラスクロスSHIBUYAでは、NHKの放送とリンクさせた企画展を開催中です(vol.1の記事はこちらから→https://steranet.jp/articles/-/639)。
今回は、体験コーナーの展示に触れた来場者の声をご紹介!
体験コーナーもたっぷり! 体験した方の声は?
「NHK防災クロスロード」
災害時には、選択に迫られる場面があります。そうした災害時を想定した映像を見ていただきながら、自らタブレットを操作し、その選択を体験していただきます。ただし、選択に正解はありません。自分のこととして考え、家族などと話しあい、事前に準備しておくことの大切さを伝える内容になっています。
映像を見ながら、AかBの選択画面から回答する。
「NHK防災クロスロード」を体験した方からは、
「回答するのに、2人で長時間話し合って選択したが、刻々と変わる状況の把握と避難ルートや避難所生活を想定しないと、一律の対応では難しいことが分かった」(20代カップル、30代の女性仲間)
「インクルーシブ編はすべて字幕が付いて、親切で役に立った」(ご夫婦)。
といった声があがりました。
水害リスクを“自分のこと”として捉えてもらう
「実感!ハザードマップ」
そして今回は、AR(拡張現実)で表示するアプリを使って、渋谷ハチ公像を背景にハザードマップで想定される浸水の深さを実感していただいています。
「実感!ハザードマップ」浸水体験。
状況が悪化してからの避難には注意が必要で、道路が冠水し、足元が見えない濁流が押し寄せると、側溝やふたが外れたマンホールに落ちる危険性があります。暗い中での避難には、川の水が氾濫し、押し流されるなどの危険が潜んでいることを伝えています。
そして体験者からは以下の意見が。
「静岡で30㎝の水位でも避難することが大変だったという経験を、改めて思いだした」(40代男性)
「冠水時には、傘や杖などで道路の安全を確認すると良いのですね! ありがとうございます」(60代女性)
「非常用持ち出し袋」準備していますか?
また災害に備え、「非常用持ち出し袋」の準備をしておくことも大切です。“自分にあった”非常用持ち出し袋にするには、「重すぎない」、「置き場所」、「自分用に入れかえる」ことが重要。
「非常用持ち出し袋」を背負って、重さ比べ体験。
このコーナーでは、AとBの詰め方が異なる「非常用持ち出し袋」を背負うことで、“どちらが重く感じるか”を体験していただきます。同じ物を入れても、詰め方次第で、重さの負担を減らす「防災の知恵」を案内しています。
「非常用持ち出し袋は用意していたけど、詰め方までは考えてなくて、普通に重いものを下にしていました!」(30代男性)
「帰ったら防災グッズを見直してみます。重くなり過ぎないようにしないとね」(60代女性)
いざ災害が起きたときにあわてずに避難行動できるように、実際に体験することで、災害を「自分ごと」として考えてみましょう。災害などの危険が迫ると、多くの大人は「自分だけは大丈夫」という心の動き(正常性バイアス)が働いて、避難が遅れがちになります。少しでも意識や行動が変わるきっかけにつながるとうれしいです。
「防災クロスロード」は、ホームページ上でも体験してもらえますので、ぜひ体験してみてください。
https://www.nhk.or.jp/ashitanavi/special/
(文/NHKサービスセンター 佐藤紘司)
施設名:NHKプラスクロスSHIBUYA
会期:2022年6月1日(水)~7月31日(日)
午前10:00~午後9:00(入館は午後8:30まで)
会場:渋谷スクランブルスクエア14階(東京都渋谷区渋谷2-24-12)
公式ホームページはこちらから
https://www.nhk.or.jp/plusx/