公共メディアNHKでは、“みんなで助かるために、いまできることを”をテーマに、「水害から命と暮らしを守る」ためのさまざまな情報を発信しています。
水害から命と暮らしを守るためには、地域に暮らす誰もが、日ごろからリスクを理解し、備えておくこと、そして、水害が起きそうなときは、正確な情報に基づいて、みんなで安全を確保することが大切です。
NHKプラスクロスSHIBUYAでは、NHKの放送とリンクさせた企画展を開催中です。その内容を一部ご紹介します。
あなたの大切な人を守る“呼びかけの大切さ”
お年寄りや障害がある人の中には、避難するときに支援が必要な人たちがいます。これまでの災害では、こうした方々が逃げ遅れて命を落としたり、被災地域に取り残され、支援を受けられずに孤立したりするケースが数多くありました。それぞれの人に応じた支援ができるように、まわりにいる人と一緒に、ふだんから考えておくことが大切です。
みんなで助かるコール
2018年7月の西日本豪雨の際に、NHKがおこなったアンケートでは、30%以上の人が「人からの声かけ」で避難を開始したと答えています。「みんなで助かるコール」は、デジタル情報へのアクセスを容易におこなえる若年層に「避難行動を促す防災の担い手」になってもらいたいとの思いが込められています。あなたの声かけが避難するきっかけになります。
「NHKニュース・防災」アプリ(https://www3.nhk.or.jp/news/news_bousai_app/index.html)で、大切な家族や友人などが住んでいる地域を登録しておけば、自分の住んでいる場所はもちろん、ほかの場所の気象災害情報もいち早く確認することができます。
家庭における防災備蓄品
水と食料は、最低でも3日分、ライフラインの復旧や救援物資の供給には時間がかかる事態に備えて、できれば1週間分は備蓄しておくと安心です。そこでおすすめなのが、「使いながら備蓄(日常備蓄・ローリングストック)」する生活スタイルです。そのポイントをご紹介します!
✓ 自分がよく食べる物を多めに買って、備える。
✓ 賞味期限が早い物から食べて、すぐに買い足して、補充する。
✓ 意識して野菜やフルーツをとり入れる。
少し多めに買い置きし、賞味期限の古いものから消費し、食べたらその分を補充するなど、確認しておきましょう。
今回の企画展を通して、NHKの取り組みについて知っていただくとともに、一人でも多くの命を救うために、誰もが有事だけでなく、日ごろから備えておくポイントを理解していただけたらと思います。私も大切な人を守る「声かけ」は、家族や友人、近所の人に伝えることを意識するようになりました。
そしてVol.2の記事では、来場者の声、そしてあのヒーローとのコラボ企画をご紹介します! お楽しみに!
(文/NHKサービスセンター 佐藤紘司)
施設名:NHKプラスクロスSHIBUYA
会期:開催中~7月31日(日)午前10:00~午後9:00(入館は午後8:30まで)
会場:渋谷スクランブルスクエア14階(東京都渋谷区渋谷2-24-12)
公式ホームページはこちらから
https://www.nhk.or.jp/plusx/