ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は花魁おいらん誰袖たがそで役の福原遥さんから!


福原遥さんの第17回振り返り

——今回、福原さんは大河ドラマ初出演。それも途中からの参加でしたが、子ども時代のかをり(稲垣来泉)から続く人間関係を引き継ぐのは難しくありませんでしたか?

撮影前はとても不安でした。でも、私のクランクインが、第17回で誰袖がげ(山村紅葉)さんのお尻をいきなりつかむシーンだったんです。仲のいい、かわいらしくて楽しいシーンになって、ふたりの距離感を詰めることができたのかなと思っています。

今後、志げさんとのシーンも増えていって、深い絆で結ばれていることもわかるようになります。ふたりの関係は本当に大切だと思っているので、最初から関係性ができあがっていたのは安心でしたし、今後が楽しみです。

——誰袖を演じることが決まったときのお気持ちを教えてください。

とてもびっくりしました。昔から時代劇をやってみたくて、特に大河ドラマは家族も好きで、「いつか出られたらいいね」って話しながら一緒に見ていたので、うれしかったです。最初に母に伝えたのですが、泣きそうになりながら「おめでとう」と言ってくれました。とても楽しみにしてくれています。

——誰袖はどんなキャラクターだと捉えていますか?

最初は、天真爛漫てんしんらんまんで無邪気でかわいらしい女の子という印象だったのですが、台本が進むにつれて、したたかで、これがしたいと思ったらとにかく突き進む、強烈なキャラクターだということがわかりました。

台本の森下佳子さんの作品が大好きで、私自身も「誰袖は次は何をするのだろう?」とワクワクしながら台本を読んでいます。今まで、花魁として苦労して、それを乗り越えてきたからこその強さだと思うので、そこを大事に、魅力的に演じられたらと思っています。

——蔦重のどんなところにかれたと思いますか?

 蔦重は、昔からずっと甘えられて、頼れる存在です。セリフにもありますが、最初は見た目が素敵すてきということで興味を持って、蔦重の心のあたたかさと包容力に惹かれていったのだと思います。蔦重が好きという気持ちが原動力になって、誰袖はがんばれているのではないかなと思います。