これまでに放送された「素朴なギモン」とその答えを、忘れないように復習しておきましょう。
少し前(?)にはやった言葉、「KケーYワイ」。これは「K=空気(が)Y=読めない」のローマ字略語ですが、そもそも「空気を読む」って、一体何をすることなのでしょうか?あ、こんなことを聞くなんて、KYですか?


答え:0.2秒の本音を見ている

詳しく教えてくれたのは、空気を読むを科学する研究所代表の清水建二さん。
「“空気を読む”ときに人がしているのは、周りにいる人の0.2秒だけ見える本音を見ている」のだとか。人は、お互いの表情を見て、お互いの感情を感じ取ってコミュニケーションをしています。

基準になるのが、「喜び」「怒り」「悲しみ」「驚き」「嫌悪」「軽蔑」「恐怖」の7つの表情。これらの表情は、脳からの指令が顔の筋肉に伝わって作られますが、この指令の伝達時間が、ポイントなのだと言います。

どんな人間でも、生まれつき備わっているという7つの表情。

例えば、上司に対して「怒り」 の感情を抱いたとき、脳は、瞬間的に「怒りの表情を作れ」と 指令します(反射)。しかし、 次の瞬間、“相手に怒りが伝わってはいけない”と判断し、「怒りの表情を作るな」と別の指令を出します(理性)。

反射から理性へとすり替わるまでの、0.2〜0.5秒の間に、その人の本音が表情に現れるという。

確かに、人間同士のコミュニケーションでは、常にすべての感情を、素直に顔に出してしまっていては、 社会生活は必ずしもうまくいくとはかぎりませんよね?

ただ、脳から修正指令が届くまでには、若干の時差が生じます。その間、顔に浮かんでいるのは、反射的に出てしまった本音の表情。そのわずか0.2秒の本音を見抜こうとすることこ そ、「空気を読む」なのです。

(NHKウイークリーステラ 2021年3月19日号より)