新番組 『芸能きわみ堂』
【放送予定】
Eテレ 毎週金曜 午後9時00分~9時30分
Eテレ 翌週金曜 午前5時30分~6時00分(再)
【司会】 高橋英樹(俳優)、大久保佳代子(タレント)庭木櫻子アナウンサー
【番組HP】https://nhk.jp/kiwamidou


4月7日(金)から放送される新番組『芸能きわみ堂』は、日本の伝統芸能「歌舞伎」や「日本舞踊」に関する「へぇ~、そうなんだ!」と思う情報を知るだけで、「おもしろい」に変わる番組。

そんな芸能世界の魅力を伝えてくれるのは、日本の芸能をこよなく愛する高橋英樹さんと、古典とは無縁に生きてきた大久保佳代子さん、そして現場の動きや裏側をリポートする庭木櫻子アナウンサー。

第1回の収録を終えての感想、番組の見どころや魅力について語っていただきました!


――「芸能きわみ堂』の出演が決まった時のお気持ちをお聞かせください。
大久保:マネージャーさんからこういう番組どうですか?と聞かれて、ラッキーって思いました。私、趣味があまりなくて、 今51歳で、60歳になったときのことを考えると、趣味を持つことで有意義な時間が過ごせるんじゃないかなと。そんな時にお話をいただき、「あ、そうか古典芸能か」と思いまして、受けさせていただきました(笑)。

高橋:「新・にっぽんの芸能」に引き続き、古典芸能の世界を担当させていただくのはとてもうれしいこと。私自身勉強になりますし、いろいろな要素を兼ね備えたすばらしい番組だなと思います。ぜひとも、大勢の方に興味を持ってご覧いただけたらと思います。

庭木 :古典芸能番組は、経験豊富なアナウンサーが担当するイメージでしたが、今回機会をいただけたので、少しずつ大人の知識や教養を身に付けていけたらと思います。まだまだ 20代のようなつもりでいたら 30歳になりましたので、同世代で同じ思いを持っている人にも、見ていただける番組になればいいなと思います。

――初回の収録を終えた感想はいかがでしょうか?
大久保:「日本舞踊のお稽古をしよう」というコーナーで、一人で稽古をやったんですが、その入り口が「日本舞踊の中のエロスという表現とは?」というものでした。私に合わせてくれたんですかね(笑)。分かりやすいところからやってくださったので、とても楽しんでできました。
ただ、その稽古がだんだんハードになって、日本舞踊の大変さとかいろんなことがわかってきて、「こんなはずじゃなかったのになあ」って一瞬思いましたけど(笑)、今日の収録では英樹さんのお話や、櫻子さんの経験談などを聞くなど、なごやかにやらせていただいています。

高橋:大久保さんが初めて古典芸能に触れて、日本舞踊をやることを聞きまして、「あらま、大変」と言うのが第一印象。もっともっととんでもない世界に入ってくるんじゃないかなという気がしております。何週間にもわたって肉体、神経を使い、体中バラバラになるんだろうと(笑) 。

大久保: え、そんな感じになるんですか(笑)、 初めてききましたけど……。

高橋 :逆にそれを見て私たちは楽しみたいと思っています(笑)。確かに古典芸能の世界って簡単なようですが、非常にお稽古が厳しいところがあるので、そういうことも正しく伝えていけたらいいなと。

庭木:私は、番組の企画書に「日本舞踊のお稽古をします。最初のテーマはエロス・色気です」と書いてあるのを見たときに、これまでの古典芸能番組のイメージと大きく違って、大胆でびっくりしました! でも実際に収録に入ると、日本人が大切にしてきた奥ゆかしさが込められていて、なるほどと思いました。従来の古典芸能番組に親しんでくださっていた方、これからちょっと番組をのぞいてみようという方、誰でも楽しんでいただけるものになっています。どんなものがとびだしてくるのか、ぜひ楽しみに待っていただけたらと思います。

――大久保さんは、日本舞踊を体験してみてどうでしたか?
大久保:日本舞踊のある演目の一部を覚えたんですけど、50歳を過ぎているんで、関節が動かない、可動域がない……。日本舞踊って基本的に腰をかがめたり、内股にしていたりするので、筋トレをしているような状態のまま振りを覚えないといけない。スタッフさんの「日本舞踊、古典芸能が大好き」という気持ちはひしひしと感じていたので、なんとか成功したい、でもなかなかうまくいかないという……。大変な思いをしています。

――日本舞踊からでる色気を感じることはできましたか?
大久保:気持ちを全面的に出さないことで、しっとりとした色気を出したり、見ている側が想像できたりすることを感じました。それもふまえ、あんまりお酒を飲んで人に電話するのはやめようかなとか、そんなことを学びました(笑)。

――今回、共演されてのご感想をお教えください。
大久保:高橋英樹さんとしっかりお仕事させていただくのは初めてになりますが、知識量がすごくて。お話を聞いているだけで、世界がどんどん広がっていきます。あと番組の最後のあいさつ「お楽しみ~」が、高橋さんが出演されているCM「越後製菓!」みたいに聞こえてしまって(笑)。すごくいい声しているなって。

庭木:体感できますよね(笑)。

大久保:そう、体感できる! これは近くにいないと分かんないです。響いてくるというか、横にいて「わぁっ!」ってなりました(笑)。

高橋:私は、古典芸能未経験の大久保さんがどこまでお稽古をしていけるのか、非常に興味があります。大久保さんはとても根性があるので、このまま続けていただいて、古典に関してはうるさいねっていうふうになっていただければ。

大久保:そこまでですか⁉

庭木:ぜひそうなってほしいですね(笑)。私は、英樹さんとは1年間ご一緒させていただいたんですが、さまざまな歴史上の人物を演じられている英樹さんは、「江戸時代の中でもあの時期は厳しかったね」「明治になると一気に変わるもんね」など、まるで歴史上の人物がタイムスリップしてきたかのようにお話しになられるのが面白いです(笑)。

また、大久保さんが和の習いごとを体験されるコーナーの収録をのぞきにいったんですが、古典芸能の第一線で活躍している先生に、「痛いです、先生スパルタですね!」と鋭いツッコミをされていたのが印象的で。

大久保:見ていてヒヤヒヤしていた?

庭木:はい(笑)。誰もが思っていたけど言えなかったことを大久保さんは切り込んでくださるので、そこもお楽しみに!

――初心者の方にも楽しんで見てもらえるつくりとなっているようですね。
高橋:日本舞踊の中にもいろんな形、出し物があり、さまざまな表現があることを、わかりやすく伝えていく番組になっております。古典芸能を新しく学んでいきたいという人にとっても非常に分かりやすくお伝えできると思います。

大久保:おっしゃる通り、とてもわかりやすいです。初心者の私がいることで、古典芸能にあまり触れてこなかった人の目線が入ると思います。私の周囲の人たちも「興味はあるんだけどやっぱり難しいよね、敷居高いよね」という人が多いので、その敷居をちょっと下げて、この番組から入ってもらえたらなと思います。

庭木:初回のテーマは、日本舞踊メドレーという形で、日本舞踊全体を扱っています。私も、初心者の方にもスムーズにわかっていただけるコメントを心がけています。

――最後に、視聴者の方にメッセージをお願いします!
高橋:番組を通して、今まで敷居が高かった、あるいは難しかったと思われる伝統芸能をより身近に感じていただき、そして趣味の一つに加えていただけたらうれしいですね。

大久保:古典、伝統芸能は、人をおもしろく惹きつけるものだから、今日まで残っているのだと思います。まだあんまり知らないよっていう方も、私と一緒に勉強する感覚で見ていただければと思います。

庭木:これまではコロナ禍ということもあり、客席から舞台を見るような取材が多かったのですが、今後、舞台を作る人の思いを取材にいくロケができればいいなと思っています。リポートコーナーもありますので、一緒に新たな発見を探していただけたらうれしいです。