テレビ放送70年「おかあさんといっしょ」から見るこども番組
2月11日(土)Eテレ 午後8:00~8:59


放送開始以来70年を迎えるテレビ。その一番のファンで食い入るように見ていたのがこどもたちだった。そうしたこども番組の代表といえるのが放送開始から6年後の1959年10月に始まった「おかあさんといっしょ」。幼児と母親を対象にした初めてのテレビ番組であり、こども番組ではこれまで続く長寿番組だ。

最初から妥協を許さない本物志向で当時の一流のクリエイター達が関わったこの番組は、多くのこどもに支持され、民放の「ロンパールーム」や「ピンポンパン」などに影響を与えた。

しかし、70年代に入ると幼稚園・保育園の就園率の上昇、「鉄腕アトム」「ウルトラマン」などの民放のこども番組に押され、番組は低迷。その中でスタッフは研究者と共に2歳児に特化した番組作りを目指し、新たなコーナーを作ることで危機を脱した。

その後「おかあさんといっしょ」を母体として、「英語であそぼう」「ピタゴラスイッチ」などさまざまな番組が開発されこども番組が発展していった。「おかあさんといっしょ」を中心にこども番組の進化の歴史を振り返る。

開始当初から大人気の人形劇「ブーフーウー」
番組中VTRより、「おかあさんといっしょ同窓会」左から歌のおねえさん初代・眞理ヨシコ
、ブーフーウーのウーの声を担当した黒柳徹子、おかあさんといっしょの放送開始当時のディレクター・小森美巳(ミミ)