新・介護百人一首

ミサンガを
二人で一つ
つくったら
沢山聞けた
思い出ばなし

岐阜県林 莉央 17歳)

岐阜県 長野友香
愛知県 野本果歩
愛知県 ペンネーム はるか
愛知県 高橋愛華

詞書

特別養護老人ホームでの実習の際に、手芸が得意な利用者さんに声をかけミサンガを一緒につくっていたときに沢山、昔のおはなしを聞けた。

感想コメントをいただきました

asaco

実習がなければ交わることのない2人がたまたま出会い、ミサンガを媒介にして紡ぎ出される関係性が素敵だなぁと感じた歌です。特に、まだ若い彼女が老人ホームにいらっしゃる年代の方の生き様を知れる機会ってとてもまれなはず。ミサンガをじっくりと編みながら、どんな想いで昔話に耳を傾けたのでしょう。調べたらいくらでも「情報」を得ることができる時代ですが、直接ご本人から聞ける話にこそ本質が詰まっています。良い機会になりましたね。

asaco

1978年静岡県浜松市生まれ。2男2女のママ。モデルとして雑誌・webやCMなどに出演。子育てにまつわるコラム執筆や、企業の広報PRなど多方面で活動中。2022年よりNPO法人neomuraの理事に就任し、地域活性にも携わる。