新・介護百人一首

毎日は
来なくていいよと
言う母の
一日ひとひ行かねば
どうしたのと問う

福井県加藤 文代 72歳)

愛知県 匿名希望

詞書

コロナ前でした。施設に入所していた母を見舞いました。娘は私一人だったので行かなくてはと思いましたが、よく喧嘩けんかにもなりました。

感想コメントをいただきました

北条ふとし

毎日あなたに会えることの嬉しさ。そして、照れ隠しと自分のために時間を割く申し訳なさ。コロナ禍の孤独を考えたらこの喧嘩も今となっては幸せな時間だったのかもしれませんね。コロナが少し落ち着き僕も母と接する時間が増えよく喧嘩をします。イライラはしますが喧嘩しているこの時間も僕と母にとって大切な思い出の時間にしようと思います。

北条ふとし

1976年生まれ、埼玉県吉川出身。お笑い芸人、俳優。NSC東京2期生『サブミッション』というコンビで長年活躍していた。2005年4月からピンで活動開始。よしもと埼玉県住みます芸人、マツコデラックスのモノマネが好評。両親の介護をきっかけに、介護の世界に携わり、現在勉強中。認知症介助士、認知症キャラバンメイトの資格取得や「羽ばたけ!SAITAMA KAIGO オンライン芸術文化祭」の特別審査員、プレゼンターなどを務める。