新・介護百人一首

初めての
校内実習
声掛けを
セリフみたいに
話してしまう

鹿児島県小野 楓奏 16歳)

群馬県 ペンネーム 漢方十七錠

詞書

初めての学校の実習。利用者の方になんと声掛けをしてよいか分からず、渡されていた紙の台本どおりにしか読めなかった。

感想コメントをいただきました

茂木健一郎

初めてはどきどきしますよね。こういうことを言わなくちゃ、ああいうことに気をつけなくてはと考えているうちに、まるで舞台のセリフみたいになってしまう。そんなぎこちない自分に笑いながらも、その時、脳の中ではさまざまな「学び」が生まれているはずです。校内実習は、将来の現場のためのかけがえのない学びの場。その独特の緊張感と、将来に向けての希望、そしてそこに表れているまぶしいばかりの志が伝わってきます。

茂木健一郎

1962年、東京生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、同大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て、「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係を研究。文芸評論、美術評論などにも取り組む。NHKでは、〈プロフェッショナル 仕事の流儀〉キャスターほか、多くの番組に出演。