今回、台風や大雨など自然災害の多い福岡県で行われた、「福岡ソフトバンクホークス×福岡市×NHK福岡局」が協力して開催した防災イベントの内容を紹介しよう。
9月2日(金)~4日(日)に、「家族で楽しく学ぶ!『防災・備蓄』体験ひろば」が、福岡PayPayドーム、NHK福岡放送局で開催された。
福岡ソフトバンクホークスの今宮健太選手、周東佑京選手、牧原大成選手の直筆防災メッセージ付き等身大パネルをはじめ、拡張現実で浸水を疑似体験できるアプリ、携帯ラジオ・懐中電灯・非常食など災害発生時に役立つ「今すぐに準備したい10の備蓄品(見本)」など、「防災・備蓄」の大切さをリアルに学ぶことができるものを展示。
さらに、避難に備えた行動をあらかじめ決めておく「マイ・タイムライン」の作成コーナーを福岡市が設け、家族みんなで話し合って作成している来場者も。もしものときの行動を考える機会となったのではないだろうか。
また、2日のPayPayドームでの試合前には、NHK福岡局の野口葵衣アナウンサーとどーもくんがグラウンドに登場。ドーム内スクリーンに3選手からのメッセージ動画を上映し、来場者に災害に備えることの大切さを呼びかけた。
▼選手のメッセージ動画はこちらから見られます!
https://www.nhk.jp/p/ts/QM853J35JW/blog/bl/poMgKvmJ4n/bp/pmq5yvzVYm/
台風シーズンに備え、地域の皆さんに防災・備蓄の意識を高めてもらいたいという思いのもと、福岡ソフトバンクホークス、福岡市、NHK福岡放送局が協力連携し、防災・減災につながる企画を展開した今イベント。
イベントの企画運営に携わったNHK福岡局の松村さんと高橋さんに、イベントを実施しての思いなどについて、話を伺った。
松村さん 高橋さん
NHKでは今年も「水害から命と暮らしを守る」キャンペーンを展開し、防災・減災についてさまざまな番組や情報を発信しています。「災害への備え」に関するある調査によると、「特に対策を行っていない」と答えた人が全体の約4割を占めていたという結果もあり、地域のみなさんの防災意識を高める取り組みの必要性を感じていました。
そこで、「地域の皆さんに防災をもっと身近に考えてもらうイベントを実施できないか」と考え、日頃から地域の防災に取り組まれている福岡市さん、そして「地域貢献」に力を入れていらっしゃる福岡ソフトバンクホークスさんにご協力のお声がけをしました。
そうしましたら、両者からご協力いただけることとなり、9月1~7日「福岡市備蓄促進ウィーク」、9月2日のPayPayドームでのナイトゲームに合わせて防災PRイベントを開催する運びとなりました。
『防災・備蓄』体験ひろばでは、ホークス選手の等身大パネルやメッセージ動画をきっかけにして、備蓄品展示を熱心にご覧になられたり、浸水疑似体験アプリを体験されたりする方も多くいらっしゃいましたね。さらに選手のメッセージ動画を、NHK福岡放送局の公式Twitterでも発信したところ、動画の再生回数は合計2万回を超えるなど、大きな反響がありました。
また、福岡市さんからは「ご来場された方々の具体的なアクションにつなげたい」ということで「マイ・タイムライン」の作成コーナーを設けていただきました。
ご来場された方のアンケートでは、「防災や備蓄について話すきっかけになった」「マイ・タイムラインのことを知ることができてよかった」などの声をいただきました。
NHK福岡放送局では、気象予報士や防災士資格を持ったアナウンサーによるセミナーや防災教室なども開催しています。こうした活動を通じて、地域のみなさんに「防災」について考え、身近に感じていただける機会をつくっていきたいと考えています。一人でも多くの命と暮らしを守るための取り組みを今後も継続していきます。
災害はいつ起こるかわからない——。だからこそ日々の生活で、“みんなで助かるために、いまできることを”考えて行動する必要がある。ぜひ一度防災について、家族や友人と一緒に考えてみませんか。