ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、誰袖役の福原遥さんから!
関連記事:「べらぼう」第27回の振り返り! えなりかずき「追い詰められないよう、道廣も手は打ってきている」 渡辺謙「武元の言葉が今になって身に染みる」
福原遥さんの第27回振り返り
——身請けが決まり、蔦重(横浜流星)に別れを告げる言葉が印象的でした。
蔦重の頬を掴んで「この顔にはお世話になりんした」というシーンでは、誰袖をこれまで支えてくれていたのは、やっぱり蔦重だったんだなと感じられました。それに、誰袖の本心が、初めて垣間見えるシーンでもあって……。
彼女は、基本、つらい姿を見せませんが、実際には、つらい経験もたくさんしてきたと思いますし、心が折れそうになったこともあったと思うんです。それを初めて明らかにしたんですよね。
私はこれまで、彼女は強さの裏に、すごく弱い部分がある子だと思って演じてきたので、その答え合わせにもなるようなセリフでした。本当は弱いからこそ、「頑張って強くならなくちゃ」と、その弱さを絶対に外には見せないで生きてきた。でも、今だけ、蔦重だけには……。そんな人間らしい部分がのぞいたシーンだと思っています。
