ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、柳井嵩役の北村匠海さん、柳井千尋役の中沢元紀さんから、第33回の振り返りをご紹介!

北村匠海さん振り返り
――のぶ(今田美桜)と仲直りしたくて赤いハンドバッグを贈ろうとしましたが、結局渡せずに、心がすれ違ってしまいました。
あのすれ違いは、切ないですよね。本当に「うまくいかないもんだな」と思います。ただ、僕としては「頑張ったな、嵩」と言ってあげたいんですよ。小さいころからずっとのぶのことが好きなのに、気持ちをちゃんと言えないところが、嵩なので。
でも、実はパーンと気持ちを伝えられる人のほうが少ないんじゃないかなと思っているんですけどね。僕自身も嵩的な生き方をしてきて、あまり自分の心の内を人に喋れたこともないし。人の相談を受けるばかりで、自分の相談はしない人生だったんですよ。それは今も。人に自分の相談をすることと好きという気持ちを表現することはまた少しベクトルが違うけれども、「わかるー」という。言えないんですよね、その先が。
中沢元紀さん振り返り

――「もしかして、千尋さん、のぶ姉ちゃんのこと……」とメイコに言われました。ドラマが進むにつれて徐々に千尋の本心も見えてきますが、自分の本心をぐっと抑える役ということに対してはどう思われましたか?
僕自身の個人的な性格としても、あまり感情を表に出さないタイプではあるので、そういう意味では「似ているな」という共通部分がありました。ただ、のぶさんに対する恋心を持ちながらも、兄貴に対して気を遣っている部分もあるので、そういう難しさは結構感じましたね。
――そもそも千尋は、いつからのぶのことが好きなんでしょう?
それは、子どものころからだと思います。千尋自身が周りの目を気にして生きている性格なので、自分にはないのぶさんのまっすぐさ、男勝りの「ハチキン」と呼ばれる性格に惹かれたんじゃないかなと思います。すごく魅力的に見えていただろうし、憧れの存在でもあるのかなと思いました。