ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、米田聖人役・北村有起哉さん!


――翔也(佐野勇斗)に「ヘアサロンヨネダで働きたい」と言われて、聖人はビックリしたんじゃないですか?

いや、本当にびっくりしましたよ。本当にいいのかって。どうしても、一人前になるまでには時間がかかるし、年齢のこともあるし、ましてや、自分のところの娘婿で孫までいるから、本当に大丈夫なんか、みたいな気持ちだったと思います。

それに、僕がお客さんの髪を切っている様子を見て、翔也は理容師になりたいと思ってくれたみたいですけど、なんかもっとちゃんとやっておけばよかったなって思いました(笑)。

――でも、聖人さんからしたら、やっぱりうれしかったんじゃないかと想像します。

いや、大変な道だから、あんまりうれしいっていうのはなかったんじゃないかな。ただ、僕の友人に理容師をやっているヤツがいて、そいつは高校を卒業してすぐに修行を始めて、今は自分で店をやってるんです。

彼を見ていると、ちゃんと修業して職人として一人前になれば、お客さんもついて生活できるようになるし、世の中が不景気になっても無敵というか、必ず需要はあるから潰れないんだなってわかるんです。

聖人も、そういう強みのある仕事だということは知っているんですけど、そうなるまでが大変だっていう心配もしているし、やってみないと向いているかわからないっていう心配もしているんだと思います。

あまりにも予想外だったっていうのはありましたけど、聖人としては割と現実的なことを考えていたんじゃないでしょうか。でも、聖人も、自分の体がきかなくなる前に、しっかりと翔也に教え込まないといけないなって、身が引き締まったと思います。