力強い歌とパフォーマンスで、Z世代を中心に絶大な人気を集める、ちゃんみな(26)のロングインタビューが、「クローズアップ現代」で放送される。彼女の歌には過激ともいえる言葉が並んでいる。
“帰れ国へ” “醜いブスが歌ってんじゃないよ”
“細すぎる 太すぎる デカすぎる チビすぎる 死ぬ死ぬ死ぬ 女が死ぬ”。
これらの歌詞はほとんどが、ちゃんみなの実体験から生まれた。日本人の父と韓国人の母の間に生まれ、ルーツによる差別に直面した子ども時代。アーティストとしての活動を始めたあとも、自身の容姿に対するひぼう中傷を受けてきたという。
そして今、彼女は実際に投げつけられた攻撃的な言葉すらも歌詞に織り込み、痛みを乗り越えていく意志をダイレクトに伝えている。その当事者だからこその嘘のないメッセージが、多くの若者の心をつかんでいるのだ。
その彼女が新たに取り組み話題を呼んだのが、ガールズグループのオーディション。年齢・国籍・身長・体重などの応募条件をなくし、さまざまな理由で社会から否定され“NO”を言われてきた人たちに参加を呼びかけた。その選考過程を公開した動画は、世代や立場をこえた共感を集め、大きな反響を呼んでいる。
番組ではちゃんみなをスタジオに招きロングインタビュー。「この社会を変えたい、私じゃないと変えられないと本気で思っている」と、まっすぐに言い放つ彼女の思いとは……? いまなお残る社会の息苦しさをどう打ち破っていこうとしているのか……? そのビジョンや本音に迫る。
【ちゃんみなさんのコメント(インタビューより)】
(自身のルーツにまつわる曲「RED」について、初めて話す場面も。)
「強い女ですよねって言っていただくことが多いんですけど、普通の人。全然強くないです。“私はこんなに辛かった、私の家族はこんなに辛かった、みんな最低だ”ってメッセージじゃない。“私はそれでも人のことを愛したい”っていうメッセージなんです。」
ちゃんみな
日本語、韓国語、英語を巧みに操るトリリンガルラッパー/シンガー。
2024年7月韓国のアーティストASH ISLAND氏と結婚・妊娠を発表。ガールズグループオーディション「No No Girls」では初めてプロデューサーを務めた。
YouTubeでの全映像の総再生回数は6億回を超え、ストリーミング・サービスやSNSでの強さを誇る。10代〜20代を中心に圧倒的な支持を受け、国内外問わず、今最も注目されているZ世代アーティストの1人。
クローズアップ現代
ちゃんみなロングインタビュー「痛みこそ美しさに」
放送予定
1月29日(水)総合 午後7:30~7:57
1月30日(木)NHK BS 午前4:30~4:58
※NHKプラスにて2月5日(水)まで見逃し配信あり。