プロアドベンチャーレーサー・田中陽希が、日本を代表する300の名峰を自らの力で登り切る「グレートトラバース3~日本三百名山全山人力踏破」。総移動距離2万キロ、累積標高52万メートル、3年7か月に及ぶ壮大な冒険に密着した様子を、これまでの放送から紹介しよう!


日本三百名山とは?
登山家で作家の深田久弥が選んだ日本百名山に、日本山岳会が選んだ200の名峰を加えたもの。
みや​之​浦うら​岳だけ(鹿児島県)
1/300座 百名山

(2019年7月22日・23日放送より)
登山日:2018年1月1日・2日
標高:1936メートル

山の特徴:世界遺産・屋久島の中央部にそびえ、「洋上アルプス」とも呼ばれる。中腹には、樹齢1000年を超える屋久杉が息づく神秘の森が広がっている。

Episode 1
屋久島の冬をかみしめて
登山2日目の朝、水辺で顔を洗おうと氷を割る田中。1㌢ほどの厚い氷を、なんと頭でパキン! 出発後、山頂に近づくに連れて、登山道には雪と氷が。滑り止めのチェーンアイゼンを装着し、いざ山頂へ。

田中のひとこと
屋久島の天然杉の世界に感動を続けていたが、それが不思議と慣れてくると、それまで足を止めていたのが止まらなくなった。それは自然なことで、「屋久島はこの世界が当たり前」なのだと、気づいた。
「日本3百名山ひと筆書き 日記」より

登山道には、大和杉(推定樹齢3000~4000年)や 仏陀杉(推定樹齢1800年)などの屋久杉が現れる。

1983年、埼玉県生まれ。学生時代はクロスカントリースキー全日本学生選手権で入賞。卒業後、アドベンチャーレースの世界に飛び込み、パタゴニアンエクスペディションレース(2012、2013、2016)で2位入賞など、日本を代表するアドベンチャーレーサーに。2014年に日本百名山、2015年に日本二百名山の人力踏破に成功した。