デビュー以来、日本はもちろん、海外にも活躍の場を広げるミュージシャン・藤井風。藤井さんが初回ゲストを務めた「tiny desk concerts Japan」(アメリカの公共放送NPRがネット展開し、全世界にブームを巻き起こした音楽コンテンツ「tiny desk concerts」の日本版)は世界的な反響を呼びました。

さらに「満ちてゆく」がタイでチャート1位を獲得、「死ぬのがいいわ」に米ゴールドディスクが授与されたほか、初の米国公演も行いました。そして今月からは、アジア10都市ツアーも始まります。

少年時代からの夢「世界と音楽でつながる」を実現するため、一切の妥協を許さず自分のベストを尽くす2024年の藤井さんに、NHKのカメラが密着。着実に世界にファンを広げるアーティストの素顔と、進化を続けるその音楽の魅力に迫ります。

そして番組ナレーションを務めるのは、2026年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」の主演が決定している、俳優・仲野太賀さん。藤井風の音楽を愛してやまない仲野さんの語りが番組を彩ります。


2024年3月、東京・渋谷のNHKのオフィスの一角で奏でられた音楽が、世界中の注目を集めました。アメリカの公共放送NPRの人気音楽コンテンツ「tiny desk concerts」、日本版初回ゲストを務めたアーティスト・藤井風のパフォーマンスです。

「小さな机だけの狭いスペースから生の歌声と演奏で親密な音楽体験を届ける」という番組コンセプトと、藤井風の音楽性が見事な化学反応を起こして生まれた抜群のアレンジとグルーヴは、予想を遥かに超える反響を呼びました。

本家NPRのYouTubeで公開された動画の再生数は1100万回を超え、世界的なアーティストを多数擁するNPRのtiny deskラインナップの中でも今年前半で最もみられている動画のひとつとなり、世界各国の音楽ファンやミュージシャンから称賛の声が次々と寄せられています。

日本人アーティストとして群を抜いて海外にその存在を知らしめた藤井さんは、いま本格的に世界に挑んでいます。「世界の全てのアーティストと同じステージに立つ以上、自分が最高だと思えるものを届けたい」という強い覚悟を持って臨んだロサンゼルスでの音楽制作に密着。誰も見たことのない、一人きりで行う曲作りの現場に初めてカメラが入り、藤井風の音楽が生まれる瞬間を記録しました。

さらに今年日本で大きな話題を呼んだ8月の日産スタジアムライブの模様も紹介。藤井さん自身が「自分のベストをせる」と意気込み、14万人を動員した大規模ライブで披露された代表曲の数々もたっぷり紹介します。その舞台裏にもカメラが潜入。このライブで藤井風がつかんだ世界に向けて更なる一歩を進めるためのヒントとは――。

コロナ禍を経て、これまでになく音楽が世界中でボーダレスに聴かれる現代。アニメとひもづいた形でJ-POPがグローバルに認知される中、藤井さんの音楽は、それとは全く違う形で世界に響いています。その魅力と可能性とは一体何なのか? 「世界」という新たなステージに踏み出そうともがく藤井風の挑戦を見つめます。


NHK MUSIC SPECIAL 藤井風~登れ、世界へ~

10月31日(木) 総合 午後10:00~10:45
11月4日(月) 総合 午後11:50~午前0:35(再放送)

NHKプラスで同時配信・1週間見逃し配信
出演:藤井風
語り:仲野太賀

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