4月より「みんなの手話」新シーズンがスタート! 番組キャラクター・シュドラの声を担当されている黒柳徹子さんが、特別編ゲストとして登場。
ご自身の手話との出会いや、手話を伝えるための活動、そこに込められた思いなどをお話いただきました!

◆初のカフェ来店!

私はふだん、ほかの出演者の方々とは別の場所で声だけの収録をしているので、実際にこのカフェに来ることができて、またシュドラとも“再会”できてうれしかったです。

実はシュドラの見た目は、最初はいまとはちょっと違っていました。私が「もっとこうしてほしい!」という提案をして、あの子ができ上がったんですよ。
私とよく似ているでしょう? うふふふ。

◆トットちゃんと手話

手話は、昔はあまり日本では知られていませんでした。私自身、詳しく知ったのはニューヨークに留学したとき。アメリカには、ろう者の俳優がやっている「アメリカろう者劇団」という劇団があって、ブロードウェイにも出ているんです。

その劇団のみんなとお友達になったのですが、その舞台が本当にすばらしくて、日本の人にも見てもらいたいと思って。それで彼らを日本に呼んで、彼らの“アメリカ手話”を私が“日本手話”に訳しながら芝居をやりました。

ずいぶん大変でしたけど、たくさんの都市で公演をしましたね。生まれ育った国も違うし、ろう者と聴者で文化も違う。だけど彼らとの間に壁は感じなかった。すごく楽しい経験でした。

トット基金が運営する「日本ろう者劇団」は、ろう者の俳優がせりふを手話 で表情豊かに表現し、聴者の俳優が声をあてる「手話狂言」や創作劇などを通して、手話の魅力と演劇のすばらしさを伝える劇団。旗揚げ公演『お姫さまと豚飼い』(1981年)には黒柳も出演した(中央)。

◆手話はきれいですてきなもの

40年くらい前、私が「NHK 紅白歌合戦」の司会をしたときに、ふと思い立って、一度、進行に手話を取り入れてみたんです。そうしたら、たくさんの人が興味を持ってくれて。だから、日本中に手話を広めたのは、この私かも……!? (笑)。

手話って、とてもきれいですてきなものです。それを知ってほしくて、私はいまでも多くの人に手話を伝えるための活動をしています。この番組への参加もそのひとつ。

聞こえる人も聞こえない人も、みんながもっと手話に親しんで、楽しく交流できる社会になってほしいです。


◆黒柳さんよりメッセージ

私が日本で手話をやりはじめたのが、もう40年も前のことです。それから長い時間がたったいま、三宅さんみたいな方をナビゲーターに手話の番組が放送されていることや、その番組に こうして関わることができることは感慨深いです。
手話という“目で見る言語” に、もっとみんなが関心を持って、面白いと思ってくださったらうれしいです。

くろやなぎ・てつこ
東京生まれ。俳優、司会者。 NHK専属のテレビ女優第 1号として活躍。大ベストセラーとなった著書『窓ぎわのトットちゃん』の印税をもとに、社会福祉法人トット基金を設立。プロのろう者の俳優の育成や演劇活動、手話教室などに力を入れる。日本ろう者劇団理事長。

(NHKウイークリーステラ 2022年3月18日号より)