ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、古賀陽太役・菅生新樹さん!


――神戸に行くゆい(橋本環奈)との別れのシーンは切なかったです。陽太は「好きだ」と伝えたいのに、結に「家族やって思っとう」と言われて……。

そうですね。でも、すごく言語化するのは難しいんですけど、陽太は、自分がずっと結のことを好きでいたら、それだけでいいと考えてたんだと思うんですよね。陽太の思いって、結とつきあいたいとか、結婚したいとか、なんかそういうことじゃない気もしていて。

翔也(佐野勇斗)や風見先輩(松本怜生)に対してしっみたいな感じも出してましたけど、結には変な人とつきあってほしくないっていう気持ちが強かったのかなと思うんです。

たぶん、心のどこかで結は自分には振り向いてくれないって分かっていたけど、永吉のじっちゃん(松平健)との約束もあるし、自分がずっと側にいられたらいいなって思ってるところもあって。

――改めて、陽太は結のどういうところが好きだったのでしょうか。

まっすぐなところですかね。困っている人がいたら助けるし、好きな人のことを考えて、何かしてあげたいと思うし、家族のこともすごく心配するし。書道にしろ、ギャルにしろ、好きなことに熱中するところもいいですよね。結のそういうところが、陽太はやっぱり好きなのかなと思います。

――陽太はずっと結を見守っていたせいか、結が翔也にかれていると気がついたのも早かったですよね。

確かに。結が翔也のことを好きだって気がついた陽太が、恵美ちゃん(中村守里)と2人で話すシーンがあって。陽太を心配する恵美ちゃんに、陽太は「あいつが幸せになるんやったら、それでいい」って言うんですよね。そんなこと言える男ってかっこよくないですか!?

小さい頃からずっと一緒で、高校生になっても好きだったら、僕だったら諦められないと思うんですけど、陽太は結のことをすごく尊重して考えていて。今までちょっとかわいらしいキャラだったのに、そこで陽太がかっこいい男の面を出してきたので、すごく好きなシーンです。

――最終的に、自分の気持ちを押し殺して、結を笑顔で送り出す陽太はどんな思いだったのでしょうか。

翔也が結の前に現れて、陽太は翔也だったら大丈夫って思ったと思うんです。結がいいと思える人と一緒になることが一番いいってわかっているので、結局、陽太にとっても一番いい形に落ち着いたのかなと思います。