ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、ぶき沙智さち役・山本舞香さん!


――沙智は、翔也(佐野勇斗)のために献立を考えるゆい(橋本環奈)に対して当初は冷たい態度を取っていましたね。

最初、翔也のための献立作りを手伝ってほしいと結に言われた時には、沙智は断っているんですよね。結に「うちら、同じ目標目指す仲間やん」って言われたことでカチンときちゃって。沙智は、自分のつらい経験からノートがボロボロになるまでスポーツ栄養学を勉強したので、プライドを傷つけられたというか。

結とは絶対に仲よくなれないって突き放しちゃうんです。結が1人で作っている献立を見たら、こんなんじゃダメだってことは沙智にはわかるんだけど、手を貸そうとはしないんです。

――でも、あれだけ反発していたのに、なんで沙智は結を助けてあげようという気になったんでしょうか。

結が涙しているのを見て、彼女の気持ちを聞いて、心が動いたんだと思います。沙智は自分が怪我けがをした経験から、支える側の気持ちも支えられる側の気持ちもわかる。支えることがどれだけ大変なことかをわかっているから、中途半端な気持ちなら手伝えないという思いがあったと思います。

でも、結が心の底からSOSを出した時に、沙智には、結が本気で翔也を支えたいという思いが伝わってきて。だから、「月曜日からもっかい考えよう」っていう言葉が出たんじゃないかな。一緒に献立を作っている間も、自分の過去を初めて告白して、だんだんと結に心を許していったんですよね。