ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、米田歩役・仲里依紗さん!
――とうとう、歩の抱えた心の傷と、ギャルになった本当の理由が明らかになりました。第25回で、ハギャレンのギャルたちに言った「私、ニセモノだから」というセリフには、こういう意味が込められていたんですね。
歩は自分がやりたくてギャルをやっていたわけじゃなくて、震災で亡くなった真紀ちゃん(大島美優)の代わりに人生を歩んできていたんですよね。だから、自分のことをニセモノって言ったんです。
無理に明るく振る舞って、周りと一緒にギャルを楽しんでいる感じに見えるよう頑張ってきたけど、本当は、「真紀ちゃんだったら困ってる子を助けるかな」とか、自分が思う真紀ちゃんのように行動してきて。本当の自分とは違う自分を演じ、我慢していた部分もあったと思うんです。それは、私も歩を演じていてすごく感じました。
――でも、歩は真紀の代わりを生きていただけだったのでしょうか。
歩は真紀ちゃんの真似をしていただけのつもりかもしれないんですけど、歩って我慢強いし、人情深いし、歩のそういうところに他のギャルたちはついてきたんだと思うんです。真紀ちゃんの代わりということではなくて。歩のそういう人間性が“伝説”って呼ばれたんじゃないかな。それってすごくステキなことですよね。
――結(橋本環奈)に自分の気持ちを正直に話したことで、歩も真紀への思いに少し区切りがついたのかなと思うのですが、今後、歩はどうなっていくのでしょうか。
糸島に戻ってきた歩は、まだ第1形態なんです。結とのわだかまりが解けて、少し心が軽くなったのか、また飛び回っちゃうんですよ。そこから歩の第2形態が始まります(笑)。
次に登場する時には、ファッションもまた変わって、マインドも明るくなっていると思います。同じように震災から立ち直れていない人のために、自分にはまだやるべきことがあると思って、歩はまた動き始めるので、見ていてもらえたらうれしいです。