ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、制作統括・宇佐川隆史さんから!


コミカルな役は初めてという松平健さんに注目

──結の祖父、米田永吉を演じる松平健さんのはっちゃけぶりがたまりません! キャスティングの狙いはなんだったのでしょうか?

とにかく明るく楽しい朝ドラを! ということで、舞台の1つである福岡の人たちが持つパワーを余すことなく描きたいと思いました。それで最初に思い浮かんだのが、松平健さん。

松平さんといえば、なんといっても時代劇でのかっこよくて渋い演技でおなじみですが、「ホークス」の応援ハッピを着こんで、大声で野球観戦している姿を想像してみたら、スタッフ一同、これ以上の元気はないね!と大盛り上がりになって。

松平さん自身も、ここまでコミカルな役は初めてだっておっしゃっていましたけど、それも楽しんでくださっているようです。また家族みんなとも仲がよくて。撮影の合間に、米田一家そろってストレッチをしていたり、とっても和気わき藹々あいあいとしていますよ。

──初回から、朝ドラヒロインのノルマ的になっているタイトルコールや水落ち、さらに自分で「うちは朝ドラヒロインか?」とツッコむというメタ展開に驚きました。これらの狙いは?

私と、脚本家の根本(ノンジ)さんは、本当に朝ドラが大好きなんです。だからこそ、この作品では、これまでにない新しいことをやってみたいと、平成を舞台にしたり、ギャルを主人公にしたり、新たな朝ドラの可能性を広げるべく、いろいろチャレンジしています。

でも一方で、これまでの朝ドラを愛してくれている人たちへ感謝のラブレターも届けたい。その一心ですね。特に、水落ちからのツッコミシーンは、あまりに急な展開に笑ってしまったかもしれませんが、実は、今後の展開に響いてくる大事なシーンでもあるんです。だから、初回に描く必要があったわけです。