ネットやSNSなど、膨大な情報にさらされている私たちの暮らし。みなさんは日々どのような情報を取り入れていますか? バランスよく接しているでしょうか? それともうっかりフェイクニュースなどを拡散して誰かに害を及ぼしたりしたことはありませんか?
どうすればバランスよく情報を受け取り、または発信することができるのか——インフォメーション・ヘルス(=情報的健康)を保つためのアイディアを募集する、NHK財団主催の「インフォメーション・ヘルスAWARD」は、去年から今年にかけて第1回を行いました。
全国から集まった65件の応募作から、研究者・ジャーナリスト・プラットフォーマー・ネットニュースメディア・企業経営者の10人の選考委員会により、グランプリ1件・準グランプリ2件・特別賞7件が決まりました(詳しくはこちら、財団の公式サイトをご覧ください)。
そしていよいよ、第2回の応募がスタートしました(6/14~9/30)。
今回は「社会実装部門」を新設! 賞金100万円でスタートアップを応援します
「インフォメーション・ヘルスAWARD」は今回から2つの部門に分かれます。
新設された「社会実装部門」では、日々進化する情報環境にすぐに対応できるアイデアを募ります。グランプリ賞金は100万円。さらに社会実装に向けて財団が後押しします。すぐに使える! 社会で生きる! アイデアをお待ちしています。
「アイデア部門」は前回同様、すぐに実現できるかどうかは未知数でも、情報的健康を保つためにこんなことができたらいいな、というアイデアを募集します。グランプリ賞金は30万円です。
第1回グランプリ受賞のみなさんをご紹介します
ここから、グランプリ受賞のみなさんのインタビューをご紹介します。ぜひ、参考になさってください。
グランプリ
「心組成計」ネット上のこころの健康をチェック 温若寒さん
【参考記事】ネットしてる時って羽目を外しやすくなりませんか? インフォメーション・ヘルスAWARD グランプリ受賞 温若寒さんインタビュー | ステラnet (steranet.jp)
準グランプリ
「偏食の可視化」 高口研究室13期生の皆さん
自分が閲覧した記事の思想を分析し、思想ごとの回数の偏りをグラフで可視化する。さらに似た意見ばかりを閲覧していると、AIによって違う見方の意見を表示するアイデア。
(※高口研究室=静岡大学情報学部 高口鉄平教授の研究室です)
準グランプリ
「フェイクニュースを身近に感じるワークショップ」 内田響さん
【参考記事】フェイクニュースが生まれるプロセスを体験してみたら……インフォメーション・ヘルスAWARD 準グランプリ受賞 内田響さんインタビュー | ステラnet (steranet.jp)
選考委員のみなさんからのメッセージ
選考は、各界で活躍される委員のみなさんが行います。2024年4月2日に行われた表彰式・シンポジウムでは、委員の皆さんから、第1回のアイデア、そして次に求めるアイデアについて意見が交わされました。
その様子を動画でご紹介します(50音順)。
今子さゆり(LINEヤフー株式会社)
「どういう社会にしていきたい?」
久保光証(株式会社Gunosy)
「AIの発展スピード 僕らの対応スピード」
【参考記事】Gunosy執行役員・久保光証さんインタビュー クリック数だけを追い求めてもユーザーに飽きられる? | ステラnet (steranet.jp)
佐々木興平(佐々木食品工業株式会社)
「投資家の目 実現可能性の芽」
高田昌幸(ジャーナリスト 東京都市大学)
「誹謗中傷と言論の自由」
【参考記事】ジャーナリスト・高田昌幸さんインタビュー フェイクニュースに対処する「削るのではなく加える」という考え方 | ステラnet (steranet.jp)
鳥海不二夫(東京大学)
「求む。あと10年出来ない?アイデア」
藤村厚夫(スマートニュース メディア研究所)
「『偏りのない』とは言うけれど」
【参考記事】スマートニュースメディア研究所 藤村厚夫さんインタビュー 情報空間を乗りこなすポイントは? | ステラnet (steranet.jp)
山口真一(国際大学)
「キラキラした誰かと私を比べてしまう問題」
(取材・文/NHK財団 インフォメーション・ヘルスAWARD事務局)
▼アイデア部門……「あったらいいな」と思う新たなアイデアをお寄せください。応募者ご自身がアイデアを実現する技術やスキルをお持ちでなくてもかまいません。また、現在の技術や学術的裏付けが不十分でも、アイデアに新規性があれば、評価の対象となります(グランプリ賞金30万円、準グランプリ賞金10万円)。
▼社会実装部門……社会実装することを目的として、実現可能と考える具体的なアイデア及びプランをお寄せください。そのアイデアに技術的裏付けや学術的裏付けがあること、一定の期間や資金をかければ応募者ご自身がそのアイデアを実現するための技術やスキルを用意できること、そして、「社会実装に挑戦したい」という思いが必要条件です。グランプリを獲得したアイデアには、賞金に加えて社会実装に向けたサポートを行います。期間(2年を想定)を限定して、自走できることを目指します(グランプリ賞金100万円)。
締め切り 2024年9月30日(月)
応募はこちらから↓
https://www.media-literacy-nhkfdn.jp/
インフォメーション・ヘルスAWARD 2024に関する詳細は公式サイトをご覧ください。
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