新・介護百人一首

座ってて?
それでも私は
席をたつ
帰るのよ必要と
されたあの頃に

岡山県高田真紀 44歳)

詞書

好きな時には歩いて欲しい。でも今、私は付き添いが出来ない。あなたがかえりたいのは人に頼らなくても生き生きと生きてた自分。少しでもその頃に戻れるよう手を貸したい。

感想コメントをいただきました

北条ふとし

僕の母親も昔の話ばかりします。自分が幸せだったころのこと。やはり必要とされていた時や若い時に楽しかったことなんですよね。嬉しそうに何度も何度も。だから母に洗濯物を畳んでと甘えるようにお願いします。少しでも母としての威厳を持たせるように。出来ないことが増えてきましたがそれでも僕にとってはかけがえのない母です。僕もあなたと気持ちは同じです。ずっと笑顔でいてほしい。

北条ふとし

1976年生まれ、埼玉県吉川出身。お笑い芸人、俳優。NSC東京2期生『サブミッション』というコンビで長年活躍していた。2005年4月からピンで活動開始。よしもと埼玉県住みます芸人、マツコデラックスのモノマネが好評。両親の介護をきっかけに、介護の世界に携わり、現在勉強中。認知症介助士の資格取得や「羽ばたけ!SAITAMA KAIGO オンライン芸術文化祭」の特別審査員、プレゼンターなどを務める。