新・介護百人一首

つえついて
礼拝帰り
ふとうか
北アルプスを
縦走せし杖

兵庫県小西春見 88歳)

東京都 堀川一彦

詞書

今は部屋の中でも杖をついて歩行しており、教会まで三十分ほど歩くと、ぐったりです。ある日杖ついて帰りしな、五十代は立山・常念・竜ヶ岳など、この杖と歩いた元気な頃をなつかしく思い詠みました。

感想コメントをいただきました

桂米助

私はウォーキングでよく行く公園があるんです。そこにすべり台、ブランコがあるんですが、この歳になって、すべり台を滑って、ブランコを思い切りこぎたいなぁ…とよく思います。

桂米助

落語家。1948年生まれ 千葉県出身。高校卒業後、1967(昭和42)年、桂米丸氏に弟子入り。 内弟子として噺はもちろんのこと、箸の上げ下げから礼儀を仕込まれる。1967(昭和42)年、浅草演芸ホールでデビュー。1971(昭和46)年4月、二つ目に昇進。1981(昭和56)年10月、真打ちに昇進。1982(昭和57)年1月、放送演芸大賞ホープ賞を受賞。また、タレント ヨネスケとして『突撃!隣の晩ごはん』が好評を博すなど 、 マルチに活躍中。