Eテレで放送中の語学番組「ハングルッ!ナビ」。「テレビでハングル講座」から番組名をリニューアルした今年度のテーマは<ハングルって楽しい!~ココから一緒にはじめの1歩~>。生徒役のこうじゅんさん(JO1(ジェイオーワン))と一緒に、文字や基本表現から学習が始まり半年ほど経ちました。これまでの収録の裏話や、後期の学習についての河野さんの思いを、番組スタッフの声とともにお届けします。
インタビュー前編はこちらから


元気よく、自然体で臨む収録

——河野さん、ナビゲーターのKさん、講師の山崎玲美奈先生の「楽しく真面目に」という雰囲気は、番組の大きな魅力だと思います。番組の雰囲気作りにおいて、工夫していることは?

詳しい解説は山崎先生やKさんがやってくださっているので、僕はただ学ぶ姿勢を大事にと思っていて、驚くことがあると自然にリアクションしていますね。雰囲気作りとしては「とにかく元気に」ということを心がけています。たまに頭がこんがらがって、どんどん声が小さくなっていくことがあるので、スタッフさんから「元気に!」って言われます(笑)。

——収録の裏話はございますか?

収録以外の時間も、なるべくハングルを使うようにはしています。

——Kさんも「間違ってもバンバン(ハングルを)使うのが大事」と番組でおっしゃっていましたよね。

パッと言ったことが間違っていることもあるので、その都度その都度、Kさんや先生に教えてもらっています。メンバーにも結構ハングルを使います。ふだんから韓国のスタッフの方と関わる機会も多いので、日本にいても使いますし、「맞아요(マジャヨ)」(=そうです、その通りです)とか、好きですね。


番組のBGMに愛を感じます!

——実際の番組を見ての感想はいかがですか?

毎週見ています。かわいい編集やカッコいい編集がされていて、ありがたいですね。

——JO1の楽曲もBGMとして使われていますよね。

そうなんですよね! 毎回「練習の泉」でJO1の「Infinite City」が流れてテンション上がります。JO1のタイトル曲じゃなくて、結構コアな曲を流してくれているのが、愛を感じます。


撮れ高がよすぎて……!?

——河野さんの中で、楽しみにしているコーナーは?

「Kカル★ジャンクション」。シンプルに楽しいし、このコーナーで取り上げた映画『パラサイト 半地下の家族』とかも見てみました。まだ見られていないドラマ、映画も、めっちゃいいなって思いますし、好きなコーナーですね。

(※「Kカル★ジャンクション」は、韓流ナビゲーターの古家まさゆきさんが河野さんと一緒にK-POPや韓国ドラマ、映画などのKカルチャーの魅力に迫るコーナーです)

——映画に出てくる、ジャージャーラーメンも食べていましたよね。

たまにめっちゃおいしいものが出てきてテンションが上がります!(番組スタッフに目線でアピール)

(※ここで番組スタッフから、10月27日に「Kカル★ジャンクション」スペシャルが放送されるという情報が。これまでの放送からいくつかピックアップして、河野さん、古家さんと一緒に振り返ります。未公開シーンも放送!)

番組スタッフ「1回分まるっと「Kカル★ジャンクション」を放送します」
河野「めっちゃいいですよね! 楽しみです」
番組スタッフ「で、未公開だったシーンを見て『落としすぎ!』って純喜くんが怒っている、っていう(笑)」
河野「僕も古家さんも怒っていましたよ(笑)」
番組スタッフ「それだけいつも収録が盛り上がっているってことです! おふたりが頑張っているから、使いたいところがたくさんあるんです」


韓国のファンとの会話をモチベーションに

——10月の放送は、これまでの総復習の内容だと聞きました。

本当にあっという間で、(1年間のうち)もう半分を越していて。今日は11月放送回の収録だったんですが、終わりに近づいていることに寂しさを感じました。と同時に、「本当にこのペースでハングルを習得できるのか?」ってちょっと不安にも。ますます頑張らないとな、と思っています。

番組スタッフ「これまで通りの姿勢で勉強を続けていけば、絶対上達するというのは、見ていて思います。語学って繰り返しが大切ですが、それを彼はちゃんと実践してくれていますから。1年間の収録をしっかり終えたときには、十分な成果があるんじゃないかと思います」

——河野さんが実践されている、前の月のテキストに繰り返し戻って思い出すというのが、やはり大事になってきますね。ちなみに、テキスト以外のもので何か勉強されていますか?

山崎先生にいただいた本を読むこともあるんですが、メインで使用しているのはテキストですね。テキストが、いっちばん良いと思います! 僕が学んでいるからかなあ……いちばん分かりやすく感じます。

——ハングルを学ぶモチベーションになっているものは何ですか?

韓国で活動することもあるので、たくさんハングルを覚えて、現地のJAM(JO1のファンの呼称)のみなさんをはじめ、たくさんの方と、より良いコミュニケーションをとりたいな、というのがいちばんのモチベーションですね。

——「ハングルッ!ナビ」での1年間の学習が終わってからの目標は?

ハングルの学習をこれからも続けたいです!

——ハングル検定に挑戦したり?

あ~、それいいなあ! 考えてなかったし、ちょっと怖いんですけど……でも、今聞いて、いいなって思いました。


総復習は、悔しいくらい充実の内容!

——番組としては、総復習できる「チャンス」の10月です。「これから番組を見てみようかな」「途中で離脱しちゃったんだよな」という方に向けて、メッセージをいただけますか。

いやあ、まだいけます! 総復習が悔しいくらい充実していて、「これを見ればいいじゃないか!」って思っちゃうほど良い内容だったので、今からテキストをもう一回そろえてもらって、木曜の23時から! 一緒に頑張りましょう。

(見逃した方は、NHKプラスでもご覧いただけます)

——これまで一緒にハングルの学習を頑張ってきた視聴者の皆さんにも、メッセージをお願いします。

番組を見てくださっている方々と一緒に学ぶことができて本当にうれしく思います。いつか皆さんとハングルで会話できたら面白いですよね。後半戦も一緒に楽しんでいきましょう!


堀チーフ・プロデューサーより

「純喜くんは日々とても忙しいはずですが、その中で自分で時間をつくって、本当に一生懸命、予習・復習をしてくれていることが分かります。台本打ち合わせでも、山崎先生やKさんからの説明に対する理解がすごく速いです。言語に対する勘が良く、耳も良いから発音も褒められるんだと思います。今後も、そういう彼の努力を大切に、少しでもハングルができるようになるお手伝いをしていければ。そして、純喜くん自身が楽しみながら学んでいる様子をお伝えすることが、視聴者の皆さんにとって楽しくハングルに触れるきっかけになればと思っています」

編集後記
私も視聴者のひとりですが、「河野さんに追いつけ・追い越せ」と学習意欲を高めてくれる、優秀なクラスメイトのような存在の河野さん。視聴者の証として、付箋を複数貼った私物テキストをお見せしたところ「すごい…! うれしいなあ」と目を丸くして喜んでくださいました。
この日の収録はなんと、JO1の全国アリーナツアーの間をぬった日程。多忙な中でもコツコツと、楽しみながらハングルを習得している姿に、同じハングル学習者として勇気づけられました。
 

河野純喜(こうの・じゅんき)
1998年1月20日生まれ、奈良県出身。オーディション番組を経て結成され、2020年にデビューした11人組グローバルボーイズグループ「JO1」のメンバー。持ち前の “パワフルボイス”を生かし、グループではメインボーカルを担当。デビュー以来、シングル5作連続で音楽チャート1位を記録しているJO1を、メインボーカルとして牽引している。10月12日(水)には6TH SINGLE『MIDNIGHT SUN』を発売予定。

「ハングルッ!ナビ」
Eテレ 毎週木曜 午後11:00~11:20
<再放送>毎週金曜 午後1:30~1:50、毎週土曜 午前6:05~6:25
放送後1週間、NHKプラス(https://plus.nhk.jp/)で見逃し配信
公式HP: https://www.nhk.jp/p/ts/1MK99JX5R5/
人気K-POPグループのインタビューや単語コーナーも配信中! 詳しくは番組HPから

★9月29日(木)から「前期総復習スペシャル①~④」を放送中!
この1か月を見れば、途中であきらめた方も、これから学びたい方も、まだ間に合います!これまで学習してきた方は、ここでしっかりとおさらい。視聴者の皆さんからの質問にお答えするコーナーも。

▼NHKテキスト「ハングルッ!ナビ」
https://www.nhk-book.co.jp/detail/000009193102022.html
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当記事では、テキストの表紙・口絵カットを一部使用しています。