2023年大河ドラマ「どうする家康」の取材会が、7月1日にNHK名古屋放送局で開催され、主演を務める徳川家康役の松本潤、酒井忠次役の大森南朋、本多忠勝役の山田裕貴、石川数正役の松重豊が出席した。

現在撮影は、物語の舞台の1つである愛知県近郊で行われている。6月5日にクランクインした松本は、
「撮影に入る前は、大河ドラマの出演も初めてですし、徳川家康公を演じさせていただくのも初めてなので、不安もあったのですが、現場に入って共演者の皆さんとお芝居させていただくと、とても有意義で刺激的な時間になっています。何より毎日楽しく、笑いが絶えない現場で、そこに参加することできて本当にうれしく思っております」とコメント。

13年ぶりの大河ドラマ出演となる大森は、
「久々の大河ドラマで忘れていたことも多く、かつらをかぶって気づくことや、着物を着て気づくこともあり、懐かしいような新鮮な日々を送っております。主演の松本さんは、お芝居はもちろんすばらしいですし、現場を心から引っ張っていっていただいています。そして、今まで見たことがない、振り切った松本潤を、僕も最前線で見られているので、みなさんもぜひご期待ください!」と、松本を絶賛した。

戦国最強武将の一人と称される本多忠勝を演じる山田は、
「撮影初日が自分にとっても大事なシーンで、アクションから始まったのですが、昨日ようやく家臣団のシーンを撮影することができて、すばらしいキャストの皆さんと一緒に並ぶ姿をモニターで見ると、すごく自分がちっぽけに感じてしまいました(笑)。戦国最強の武将でなければならないのに大丈夫かなと思いつつ、家臣団の中でも年下の設定なので、初々しさと成長する姿を表現できたらと思っています。また、先日休みの日に松本さんと連絡を取っていたら、『きょうどうするの?』と聞かれて『僕、岡崎城に行きます』と答えると、『俺も今から岡崎城に行くところ!』と返ってきて。もう運命の糸はつながっているんだなと思いましたね(笑)」と、松本とすでに以心伝心の関係にあることを喜んだ。

家康が最も信頼を置く家臣・石川数正役の松重は、
「私は還暦が近いんですけど、今演じている数正の年齢は28歳です(笑)。若く見えていればいいんですけど……。撮影も長丁場で、我々家臣団が一つにならなれければならないシーンがたくさんあるので、皆さんとしっかり呼吸を合わせていきたいですね。僕も久しぶりの大河ドラマで、緊張感を持って名古屋に乗り込みましたが、その不安を吹き飛ばすかのようなスタジオ前の前室の雰囲気。誰も自分の楽屋に戻ることなく、前室で和気あいあいと話していると、楽しい1年が始まったなという気がしています」と、“チーム家康”に期待をふくらませていた。

希代のストーリーテラー・古沢良太の手による、ハラハラドキドキ、スピード感あふれる波乱万丈のエンターテインメント「どうする家康」。放送開始まで半年となり、松本は
「徳川家康が天下を取ることは決まっています。でも、ドラマでは、本当にこいつが天下を取るのかという始まり方をしています。そんな家康の成長していく過程が、すごく鮮やかに描かれるので、そこをバランスよく、アップダウンをつけながら演じていきたいです。今は、なんでもできる完璧なヒーローよりも、ちょっとおっちょこちょいというか、抜けているところがあるほうがみんなに愛されるように思います。最初は頼りない家康ですけど、彼がどのように成長していくのか、人間ドラマとしても見どころになっています。ぜひ、楽しみにしていてください」とアピールした。

ひとりの弱き少年が、乱世を終わらせた 奇跡と希望の物語

国を失い、父を亡くし、母と離れ、心に傷を抱えた孤独な少年・竹千代は、今川家の人質として、ひっそりと生涯を終えると思っていた。しかし―― かわ武士の熱意に動かされ、弱小国のあるじとして生きる運命を受け入れ、織田信長、武田信玄という化け物が割拠する、乱世に飛び込んだ。待っていたのは死ぬか生きるかの大ピンチ! 計算違いの連続! 我慢の限界! どうする家康! 後ろだてもなく、豊かな国土もなく、あるのは個性派ぞろいの家臣団だけ。武田勝頼、豊臣秀吉、石田三成と次々と現れる強者つわものたち。一週間の始まりにふさわしい、夢と希望にあふれた第62 作大河ドラマです。
大河ドラマ『どうする家康』
【放送予定】 2023年1月〜12月
【作】 古沢良太 【制作統括】 磯智明 【演出統括】 加藤拓
【公式Twitter】 https://twitter.com/nhk_ieyasu