歌子のなかにある“沖縄の海”
“朝ドラ”出演は長年の夢だったので、本当にうれしかったです。なにより役名に「歌」がついていることに、すごくシンパシーを感じました。この役とはうまくやっていけそうだなって思いました(笑)。
歌子は歌なしでは生きられないぐらい、歌が大好きで、歌に救われてきた女の子。私も幼いころから歌が大好きで、歌に救われた経験も何度もあります。すごく自分と似ていると感じました。
寡黙で繊細さもあわせ持つ歌子ですが、私は、寡黙な方ほど、すごく広い世界を内側に秘めていると感じるんです。歌子はまさに心に広い世界を持っている子。だから私は、「沖縄の海」を歌子の心の中に持ち続けたいなと思ってお芝居をしています。すごく穏やかで、でもときには波が激しく立つこともある、そういった海の景色が歌子の心の中にはあるんだと思います。
黒島さんは地元の友人!?
暢子ネーネー(黒島結菜)は天真爛漫で本当に元気ですよね。お腹が空いていたら元気がないし、お腹が満たされていたら心も満たされるしと、すごく分かりやすい(笑)。暢子ネーネーは幼少期からあまり変わっていなくて、いちばん幼心をすごく大事にしているキャラクターではないでしょうか。
黒島さんとの共演は今回で2度目ですが、いつお会いしても地元の友人に会うような気持ちになるんです。まったく飾らず、あそこまで自然体な方っていらっしゃらないんじゃないかなって思うほど。現場でもいい空気感を作ってくださるすてきな方で、ご一緒できて本当にうれしいです。
歌子は、病気がちなこともあり、やりたいことがなかなか思うようにやれないことも。それでもやっぱり私は、好きな歌を続けてもらいたいと思いますね。困難にもめげずに、前を向く歌子を応援してもらえるように今後も演じていきます!
また今回、沖縄の音楽の魅力を伝える役割にもなれたらいいなと思っています。ぜひ、歌子の歌をきっかけに、沖縄の音楽についても興味を持っていただけたらうれしいです。
上白石さんが“ちむどんどん”することは?
好きな音楽を聴いているときがいちばん“ちむどんどん”します! 私は昭和歌謡曲をよく聴いていて、なかでもキャンディーズが大好きなんです。今回、歌子を演じることで、キャンディーズと同じ時代を生きられていることがすごくうれしいですね。