4人の子育てをする私が「ひとりっ子パパママ」がいちばん大変だと思うワケの画像

こんにちは。先月から「みんなの子育て☆深夜便」に関するコラムを担当させていただくことになったasacoです。(前回、ちょこっと自己紹介をしています。この人は誰ぞや? という方はこちらをゼヒ!)今回は、5/26(木)、27(金)に放送になった「ひとりっ子&きょうだいの子育て」をテーマにお届けします。

さて、わたしには、中3女子、中1男子、小3女子、4歳男子、子どもが4人おります。なので、今回のこのテーマだと完全に“きょうだい子育て”側なのですが、あえて最初に断言させていただきたいのは表題のとおり、わたしは「ひとりっ子のパパママがいっちばん大変」だと感じていること。

とってもシンプルな話ですが、今現在きょうだいを育てている方も、かつてはみな「ひとりっ子の親」。わたしもその昔、長女を産んで2人目が生まれるまでの2年間“ひとりっ子育児”を経験しました。

当時を思い返すと、子育ての右も左も分からず、ただただ必死で毎日を駆け抜けていた記憶……。まず、成長の指標が分からず不安、いつだって自分とわが子マンツーなのが苦痛、逃げ場のない環境が常にストレスで、おそらく人生でいちばん泣いた時期でした(赤ちゃんじゃなくて、わたしが……)。それくらい“ひとり”を育てるって大変なんだと思います。

それが2人目が生まれて「なんて楽なんだ!」と衝撃が走りました。まず、成長を比べる相手がいること、わが子が“かまってほしい”と思う対象がわたしだけじゃなくなったこと。

つまり、2人目がチームの一員に加わったことで、今まで一人で抱え込んでいた責任みたいなものから一気に解放されたんです。だから、よく「4人も育ててて大変だよね〜」なんて言われることもあるのだけど、わたしは常にわが子と向かい合いながら子育てをしている“ひとりっ子育児”のほうが何倍も大変だと思うし、そんなパパママを同じ親として心から尊敬しています。

ちなみに、わたしが「4人子どもがいるのに意外とヘーキ」と思えるのは、夫だけでなく、子どもたちさえも戦力としていることかもしれません。

特に中3の長女に関していえば、今やわが家の中で母親同然の立ち位置。4年前に4人目のかぜおくんが生まれて、抱っこ・おんぶ・寝かしつけ・ミルクを飲ませる・オムツ替え(大も小も)そのすべてを経験し、最近だと一緒にお風呂に入ってくれたり、夕方の保育園のお迎えをしてくれたり、公園に連れ出してくれたり。

完全に子を育てる「同志」として、むしろわたしのほうが彼女に頼りきっています。そしてなにより、娘自身がそれを楽しんでくれていることが母としてとってもうれしいのです。

そんな未来があのとき見えていたら……。14年前、長女を抱きながら泣きべそばかりかいていた当時のわたしも、さすがに心持ちがぜんぜん違ったはずです。でも、未来が見えづらいんですよね、子育てって。

ゲストでいらした子育て支援の専門家、おおまめひろともさん(通称まめ先生)もおっしゃっていましたが、子育ては長期戦。目の前の問題がすぐに解決しなかったとしても、そのときに丁寧にやったことは必ず未来につながっていくのだそうです。だから、今を四苦八苦しているパパママもきっと大丈夫。あのとき絶望感しかなかったわたしが今、時にイライラを爆発させながらも、わが子たちとの毎日を心から楽しんでいるのだから。

▼前回のコラムはこちらから▼
https://steranet.jp/articles/-/492

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モデル・1978年静岡県浜松市生まれ。2男2女のママ(15歳、13歳、10歳、5歳)。モデルとして雑誌、webやCMなどに出演。夫婦で手がけるフードユニットkatarite(語り手)や、子育てにまつわるコラム執筆など多方面で活動中。2022年よりNPO法人neomuraの広報にも携わる。