ドラマの出演者やスタッフが「この回のあの人、あのシーン」について語ったコメントを不定期で配信するコーナー。今回は、柳井嵩役の北村匠海さんから、第62回の振り返りをご紹介!


――戦地から柳井家に戻り、千尋(中沢元紀)の死を知った場面は、どんな気持ちで演じましたか?

もう記憶がないぐらいの喪失感を味わいました。千代子(戸田菜穂)さん、おしん(瞳水ひまり)ちゃんとのシーンも、本当は泣くつもりはなかったけれど、涙が流れていた記憶があるような、ないような……。というぐらい、千尋が死んだことを知って、何もかもなくなってしまった気がしました。
もう、悲しいとかではないんです。千尋が戦死したことは、言われなくてもわかっていましたし、何なら嵩も自分は死ぬと思っていましたから、ただ虚無、という感覚でした。