文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した漫画『ひとりでしにたい』。「死」と「笑い」の融合した類いまれなる「笑って読める終活ギャグマンガ」と評されたカレー沢薫さんの原作を、綾瀬はるかさんを主演に迎えてドラマ化。脚本は、大河ドラマ「青天をけ」、連続テレビ小説「あさが来た」を手がけた大森美香さんが担当します。

このたび、綾瀬はるかさん演じる主人公・山口鳴海の同僚・那須田優弥役に佐野勇斗さん、父・山口和夫役に國村隼さん、母・山口雅子役に松坂慶子さんが出演することが発表されました。


【新たな出演者】

那須田優弥役・佐野勇斗

鳴海の同僚。都庁から出向組のエリート。孤独死を恐れて急に婚活を始めた鳴海に対し「40歳手前で無料婚活アプリ登録しても男来なくないですか?」とあおるが、実は鳴海に好意をよせている
「こじらせ男子」。終活事情や孤独死になぜか詳しく、それには彼の生い立ちが影響していた……。

山口和夫役・國村隼

鳴海の父。男子ちゅうぼう入らず、稼いだ金は俺の金、女性は結婚するのが幸せ、を地で行く昭和の頑固オヤジ。だが、昭和時代の価値観に従って生きてきただけで本人に悪気はない。
2年前に定年退職し、自宅警備員をするだけの「家の置き物」状態だったが、那須田の新しい価値観に触れ、少しずつ変わっていく。

山口雅子役・松坂慶子

鳴海の母。専業主婦。子育てで疲弊していた時期にキャリアウーマンである義姉・光子に「自立していない女」と馬鹿ばかにされた事を根に持つ。子育てが終わり、現在はヒップホップダンスにハマるなど、人生をおうしている……ように見えたが、実は家族に内緒ないしょで“ある事”を計画中だった。

【物語のあらすじ】
主人公・山口鳴海(綾瀬はるか)は、未婚・子なしの一人暮らしをおうしていた。しかし、憧れていたキャリアウーマンの伯母が思いもよらない孤独死をしたことをきっかけに、焦って婚活を始めてしまい撃沈。年下の同僚・那須田優弥(佐野勇斗)から「結婚すれば安心って昭和の発想ですよね?」とバッサリ切り捨てられ、鳴海は「婚活」から180度方針転換して「終活」について考え始める……。

これは、30代後半独身の主人公が、時に世間の常識に傷つきながら、時に誰かと比べてしまい落ち込み、時に居て当たり前に思っていた周囲の人々に感謝しながら、よりよく死ぬためによりよく生きる方法を、いつくばって模索する物語。

【演出:石井永二のコメント】

時代の風潮の中で“生きづらさを押し付けられる”おひとり様がたくさんいる。原作を読んで改めて気付かされました。未婚者への偏見に苦しむ女性、昭和の価値観を煙たがられる父親、女性蔑視で人生を制限された母親、毒親のモラハラで自己肯定感を持てない青年。

「人間がいる限り差別や偏見は無くならない」とも言われますが、ドラマを観たおひとり様が思わず笑顔になる、そんな終活コメディーをチーム一丸となって目指します。


【演出:小林直希のコメント】

この物語は、「終活」を皮切りに、現実社会のさまざまな“リアル”を描き出します。 綾瀬さん演じる主人公は、誰もがどこかで直面したことのあるその“リアル”に、もがきながらもポジティブに、エネルギッシュに向き合っていきます。 そんな主人公の姿を通して、土曜の夜を明るく彩れるよう、スタッフ・キャストの皆様と全力で挑んでいきます。


【演出:熊坂出のコメント】

長台詞が吹き荒れるドラマ! 俳優達が、様々な気持ちに突き動かされ沢山たくさんの言葉を吐き出します。感情の表現はどんなものであれ赤ちゃんがオギャアと泣くような印象を与えますが、この社会に鬱屈した切実な本音を代弁するには相応の熱量が必要なのだと思います。原作に倣ってユーモアたっぷりに本作を皆で届けます。


土曜ドラマ「ひとりでしにたい」(全6回)

6月21日(土)放送スタート

毎週土曜 総合 午後10:00〜10:45
毎週水曜 総合 午前0:35〜1:20 ※火曜深夜(再放送)

原作:カレー沢薫『ひとりでしにたい』
脚本:大森美香
主演:綾瀬はるか、佐野勇斗、國村隼、松坂慶子
制作統括:高城朝子(テレビマンユニオン)、尾崎裕和(NHK)
演出:石井永二(テレビマンユニオン)、小林直希(テレビマンユニオン)、熊坂出