3月31日(月)より放送開始の連続テレビ小説「あんぱん」。「アンパンマン」の生みの親である、やなせたかしと、その妻・小松暢の夫婦をモデルとして描かれます。ドラマでは、主人公・のぶ役を今田美桜さん、たかし役を北村匠海さんが演じます。

このたび、主題歌はRADWIMPS「賜物」に決定したことが発表されました。


主題歌:RADWIMPS「賜物」

【野田洋次郎(RADWIMPS)さんのコメント】
この度「あんぱん」で主題歌を担当させていただきます。

昨年春にオファーをいただいてから、手紙のように少しずつ届く脚本を読ませてもらいながら曲を育てていきました。読み進めるうちにのぶ、たかし、登場するそれぞれの人物がいとしくなり、時にどうしようもなく苦しくなり。彼らのことが好きになればなるほどどんな曲がふさわしいのか迷子になったりもしました。

「朝、出たくない布団からい出す力が湧くような“効き目”があること」「のぶに負けぬ瑞々みずみずしい生命力を持った曲であること」「挑戦と冒険をすること」を主眼に作りました。

半年間、「あんぱん」と共に旅ができることをうれしく光栄に思います。
よろしくお願いします!

【プロフィール】
らっどうぃんぷす

野田洋次郎(vo/gt/pf)、武田祐介(ba) (山口智史(Dr)は活動休止中)
2001年結成、2005年メジャーデビュー。
ジャンルという既存の枠組みにとらわれない音楽性、恋愛から死生観までを哲学的に、情緒的に描いた歌詞で、思春期を過ごす世代を中心に幅広い層に大きな支持を受けている。
新海誠監督によるアニメーション映画『君の名は。』『天気の子』『すずめの戸締まり』の音楽全般を担当。劇伴音楽でも多彩な作曲性を発揮し非常に高い評価を得、それぞれの作品において第40回/第43回/第46回と3度にわたり日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞。
2014年以降、海外公演も精力的に行っており、2024年には中南米4都市と、日本公演含むアジア7つの国と地域を巡るワールドツアーを実施。
2025年11月、バンドはメジャーデビュー20周年を迎える。

【主演:今田美桜さんのコメント】

RADWIMPSさんの奏でる音楽と一緒に、のぶの人生を歩んでいけること、本当にうれしいです! 「あんぱん」の物語が主題歌を通して、より視聴者の皆さんの心にしみわたると思います。

初めて曲を聴いたときは、私がイメージする“朝ドラ”の主題歌とは少し違った印象を抱きましたが、聴けば聴くほど「あんぱん」の世界観にぴったりだと感じました。「あんぱん」の登場人物は、それぞれ悩みを抱えながら生きています。でも、悩みがあるからこそ喜びもあることに気づきますよね。

そんな喜びの感情やのぶの成長に、主題歌の歌詞やリズムが強く結びついている気がします。皆さんの毎朝を少しでも彩ることができたらうれしいです。


【制作統括:倉崎憲 チーフ・プロデューサーのコメント】
やなせ夫妻をモデルにした“朝ドラ”を描くにあたり、人生は決して喜びだけでなく誰にでもかなしさや愁いもあって、それを深く体現してくれるアーティストは RADWIMPSさんだとオファーさせていただきました。

NHKの18祭の「正解」もそうですが、RADWIMPSさんの音楽には「生きるとは」を自身に問いかけられるような歌詞、曲が多く、「なんのために生まれて、なにをして生きるのか」をテーマの一つとしても描く「あんぱん」において、彼らと共にとことん挑戦・冒険してみたいという想いになりました。

初めてお会いした時に、「今までの“朝ドラ”の主題歌のイメージに縛られず、自由に作ってください。生命力だったり生きる喜びが湧いてくるような曲を」とお伝えしました。一年近く対話を積み重ね、「賜物たまもの」にたどり着きました。

曲のなかでいろんな表情があり、可能性が無限に広がっていくような、まるでのぶと嵩の波乱万丈の人生のようです。毎朝この「賜物」を皆さんにお届けできること、とても心躍ります。


2025年度前期 連続テレビ小説「あんぱん」

3月31日(月)スタート 毎週月曜~土曜 総合 午前8:00~8:15ほか

【ドラマのあらすじ】
昭和のはじめ頃、高知の町中をものすごい勢いで走る少女がいました。「ハチキンおのぶ」こと、あさのぶ(今田美桜)です。一方、幼い時に父を病気で亡くしたやなたかし(北村匠海)は、伯父の家に引き取られ、転校先の学校でのぶに出会います。
戦争の足音が近づく頃、女子師範学校に通っていたのぶは周りと同様に、妄信的な軍国少女になっていました。やがて戦争が始まり、嵩は出征。嵩は弟・ひろを戦争で亡くし、のぶも最愛の人を亡くしました。
のぶは戦争で全ての価値観が変わり、「何が正しいかは自分で見極めなければならない」と高知の新聞社に女性初の記者として就職。戦後、クズ拾いの仕事を辞めた嵩が新聞社に入社してきて、2人は同じ雑誌の担当に。嵩は東京で漫画家を目指したい気持ちがありつつも、生活していけるか不安でした。
のぶはそんな嵩に「あなたも後から来なさいよ。先に東京に行って待っているわ」と告げ、新聞社を辞め上京。のぶを追いかけ上京した嵩と、六畳一間のオンボロアパートでの生活が始まります。お風呂はなくトイレは共同。天井には穴があき、雨の日は傘をさして入らなければいけないが、晴れた夜には星が見える。そんな暮らしをおもしろがり、「どんな環境でも楽しめるこの人と一緒にいたい」と2人は結婚。「手のひらを太陽に」「アンパンマン」が世に出るのは、まだ先のことです――。

※実在の人物である、小松暢(1918~1993)とやなせたかし(1919~2013)をモデルとしますが、激動の時代を生きた波乱万丈の物語として大胆に再構成します。登場人物名や団体名などは一部改称して、フィクションとして描きます。

作:中園ミホ
音楽:井筒昭雄
主題歌:RADWIMPS「賜物」
語り:林田理沙アナウンサー
出演:今田美桜、北村匠海ほか
制作統括:倉崎憲
プロデューサー:中村周祐、舩田遼介、川口俊介
演出:柳川強、橋爪紳一朗、野口雄大、佐原裕貴、尾崎達哉

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