特集ドラマ「コトコト~おいしい心と出会う旅~富山編」のトークショーが年の瀬も迫る12月22日(日)、富山県民会館(富山市)で行われました。
(このイベントの構成・演出をNHK財団が担当しました)

ゲストに、主演の古川雄大さん(結稀宏人役)、富山編に出演した濱尾ノリタカさん(漁師・我孫子壮太役)、柴田理恵さん(農家・三盃和代役)、そして堀内裕介チーフ・プロデューサー(以下CP)が登壇、司会はNHK富山放送局の福元まりあアナウンサーが務めました。(NHK富山放送局のニュースでも紹介されました)※ステラnetを離れます。

コトコトは、百貨店バイヤーの宏人が日本全国を訪ねて、その土地の魅力ある食べ物を探して旅をする物語。全国47都道府県でのドラマ化を目指す新シリーズドラマで、富山編はその第1作です。

会場は雪をも解かす熱気に包まれて……

当日は、日本海側が大雪の予報。富山市も本格的な雪の日になりました。観覧応募から抽選で選ばれた約700人の前にゲストの皆さんが登場すると、会場の熱気は一気に高まりました。古川さん、濱尾さんは、富山に来るのは5月のロケ以来です。

「本日はありがとうございます。4割が県内、6割が県外の方と聞きました。コトコトの楽しい裏話ができたらと思っています」。(古川さん
「撮影の時は暑かったのに、寒くてびっくりです。今日は先輩の古川さんについていきますので、温かく見守ってください」(濱尾さん
「富山の実家から来ましたがすごい雪でした。今日は皆さんよろしくお願いします」(柴田さん
「今日はゲストの皆さんの話をたっぷり聞いて、コトコトの世界を堪能していってください」(堀内CP

役作りと撮影のとっておきエピソードを大公開!

前半は、ドラマの映像や写真を見ながら、ゲストの皆さんが役作りや撮影のエピソードを語りました。

ちょっとクールに見える宏人、その役作りを聞くと――
「とてもミステリアスな人で、あまり社交的ではありません。ただ愛情あふれる人なので、周囲に自然と人が集まって来るタイプの人です」(古川さん
「人との出会いは一期一会で、親しくすると別れがつらい。宏人はそういう事情から、人と距離を置きます。ただ、悩んでいる人がいると放っておけない。そんな人では、と古川さんと話しました」(堀内CP

福元アナウンサーが「宏人はおいしいものを食べると、眉がキュッと上がりますよね。あれは?」と尋ねると
「(笑って)監督と相談して、味を探る感じを出そうとしてあのような表情になったんですが…」と、古川さん。
柴田さんから「陶酔した顔、すごくいいですよ!」と褒められると笑顔で「ありがとうございます」と答えました。

コトコトの撮影は、富山市、射水市、高岡市、上市町の4市で行われました。
射水市の新湊では、海関係でたくさん撮影があり、古川さん、濱尾さんにとって印象深い場所になりました。

「実際の漁師の皆さんがエキストラなどで、すごく協力してくださった。漁師の皆さんがいると現場の空気が変わりますね」(濱尾さん
宏人と壮太の船上シーン。ドラマでは、宏人が船酔いしていました。
「実は助監督が下見の時に船酔いして、古川さんたちは大丈夫かなと心配していたんです」と堀内プロデューサー。でも、実際は……

「あらかじめ酔い止めの薬を飲んで、誰が酔うのかな、と思っていましたが、誰も酔うことがなく……。イレギュラーな環境での撮影でしたが、皆がまとまって、緊張感をもって無事撮影できました」

富山県出身の柴田さんが登場するブロッコリー畑のシーンは、立山連峰を臨む上市町で撮影されました。柴田さんがドラマで最も印象に残ったのが、このシーンの富山県の人らしいセリフだったそう。

「富山の人は、おいしいものは何と聞かれると『なーんもないちゃ』と言うのが口癖。でも富山は何でもあって、だから選べないんです。そんな“富山あるある”をこのドラマが描いてくれて、感動しました!」(柴田さん


これが私の富山の“推しグルメ”

トーク後半は、福元アナウンサープレゼンツ「これが私の富山の推しグルメ」のコーナーです。
ゲストの方々のお気に入りの富山の食を聞きました。
古川さんは、白エビのかき揚げ丼が忘れられない、と話しました。

「ドラマの撮影でおじゃましたところで食べた白エビのかき揚げ丼がおいしかったです。白エビがとても甘くて、野菜といっしょに食べても甘い。そしてサクサク。4割の方(会場の富山県内の人の割合)はご存じですよね。6割の方(県外の人)は是非食べてみて下さい!」

濱尾さんの推しグルメは、バイ貝の煮つけと現地の方からいただいたしょうシロップです。

「クランクインの日に、上市町の地域の女性部の方から、撮影隊に差し入れでいただいた生姜シロップ。とてもおいしくて、何杯も飲みました」と濱尾さん。
「実は今日、その方が会場に来てらっしゃるそうです」と福元アナウンサーが紹介すると、
「えっ!? 」
客席で女性部の方が立ち上がって手を振っています。
「お久しぶりです!」
会場からは温かい拍手が沸きました。
※女性部の方は応募して、当選されたそうです。

柴田さんの推しグルメは、“富山のおでん”です。
「富山のおでんは、東京にないものがたくさん。さといも、すす竹(細いたけのこ)、フキ、ぜんまい、お豆腐の上にとろろ昆布をのせて、きんちゃくの中は東京ではお餅ですけど、富山では山菜がいろいろ入ってて……、富山のおでんはホントにおいしい!」

古川さんと濱尾さんは口々に「是非、食べたいです! どこで食べられますか?」
「やっぱり……、おでん屋さんですね!(笑)」
お二人さん、是非、おでん屋さんで味わってくださいね!

これが私の富山の推しグルメのコーナーは、ゲストと会場の皆さんがいっしょに楽しめて、大盛り上がりでした。


「コトコト応援団」を結成⁈ 1月夜ドラで4日連続放送

最後にゲストのみなさんからメッセージをいただきました。
「富山の人が自分の価値観で富山県を応援していこうという気持ちになれるドラマ、すごく楽しいドラマです」(柴田さん
「富山の人の温かさが込められていて、多くの人に届いて欲しい、何度も見て欲しいドラマです」(濱尾さん

そして、最後に古川雄大さんが
「富山が大好きになったので、プライベートでもまた来たいです。1月の放送に向けて、皆さん、僕らといっしょに、コトコト応援団に参加しませんか。応援よろしくお願いします。本日はありがとうございました!」

「コトコト~おいしい心と出会う旅」は、2025年1月総合テレビの夜ドラの時間に、富山編・新潟編と2週続けて放送されます。富山局では、夜ドラでの放送まで、コトコトの番組紹介展が開かれています。新年には、夜ドラ「コトコト」の放送を是非ご覧ください!


夜ドラ「コトコト~おいしい心と出会う旅~富山編」

1月6日(月)~9日(木)総合 午後10:45~11:00※4夜連続 翌週は新潟編を放送

脚本:坪田文
出演:古川雄大、葉山奨之、濱尾ノリタカ、ドンペイ、板橋駿谷/立川志の輔、柴田理恵/中原丈雄ほか
制作統括:堀内裕介
プロデューサー:郷原陽介
演出:木村隆文、田島彰洋、門脇弘樹


「コトコト(富山編)の番組紹介展」 

日時:12月22日(日)~1月10日(金)
※12月28日(土)~1月5日(日)は休館 
場所:NHK富山放送局 1Fハートプラザ
(写真映えするスポットやメイキング映像などをミニ展示、記念配布物などを用意しています)

番組紹介展が開かれているNHK富山放送局1F