18歳の頃、どんな夢を持っていましたか?
今の18歳世代がどんな夢を、悩みを、希望を持ち、どんな本音を抱えているか想像できますか?
11月17日、特集番組Mrs. GREEN APPLE 18祭の収録がありました。
全国から集まった1000人の18歳世代とMrs. GREEN APPLEの一度限りの夢のパフォーマンス。18祭はこれまで様々なアーティストが参加し今回で8回目を迎えます。
参加者の募集が始まったのは5月。
NHK財団は1000人の参加者の募集から本番までの対応窓口である18祭事務局を担当させていただきました。
参加を目指す18歳世代に与えられた今回の募集のテーマは「本音」。参加希望者は「本音」をテーマとしたメッセージ動画とパフォーマンス動画を作成し応募します。
今年は予想をはるかに超える本音が寄せられました。
「本音」は大人だって他人に伝えにくいもの、隠しておきたいものです。
しかし送られてきた動画には赤裸々な「本音」が「心の叫び」が込められていました。
「夢を親が認めてくれない」
「いじめが怖くて学校へ行けない」
「自分の性に納得できない」
「病気に打ち勝って生きたい」
家族にも友達にも言えなかった本音がそこに溢れていました。
そうして集まった数多の「本音」をベースにMrs. GREEN APPLEが新曲「ダーリン」を制作しました。
18祭の参加のための年齢制限は17歳から20歳。
ひとくくりにしていますが、そこには様々な立場で、様々な事情を抱え、様々な夢に、様々な壁に向き合っている若者たちが集まります。彼らにとって、違う価値観と出会い認め合う、貴重な経験となります。
顔も名前も知らない仲間たちが初めて出会うのが、全国5か所で行われるコーラス練習会です。コーラス練習の後にはお互いの夢を語り合う交流会も開催されます。
その後も知り合った仲間が全国各地で自主練習会と称して集まり、交流を深めてゆきます。また遠隔地の仲間とはお互いを知るためにリモートの交流会が参加者により自主的に複数回開催されました。そうして出会ったばかりのはずの1000人は古くからの友人かのように一体感を醸成してゆくのです。
そして先月17日開催された収録。
まるで旧友に再会したかのように出会いを喜び合う1000人
そしてMrs. GREEN APPLEが登場するとボルテージは最高潮となります。
憧れのアーティストと共演できる喜び、自分を認めてくれる友達が一気に1000人
出来た喜び、Mrs. GREEN APPLEの新曲「ダーリン」に乗せてエネルギーが爆発します。
参加者の声です。
「私は18祭に『生きてていいよ』って全力で肯定してもらいました。」
「なんでも優しく受け止めてくれる、ただ聞いてくれる、刺激をくれる、そんな環境がありました。」
「心の1番弱く脆い“本音”を、僕達なりにさらけ出せた18祭となりました!」
「様々な本音を抱えた私たちが一夜限りのステージを創り上げるために大切な仲間たちと歩んだ日々」
「18祭を通して私は自分の本音に初めて気づくことができました。」
「悩みや不安を抱えた1000人が集まり曲に乗せてぶつけた本音には、言葉では言い表せない感動がありました。」
「私が今回の18祭を一言にすると『青春』です。」
「18祭では、目標に向かって頑張って葛藤しているみんなに刺激され、わたしも頑張ろうと思い、いまのわたしの生きる活力となりました。」
「あの日あの瞬間あの場所で、私たち1000人それぞれが抱える本音が1つになった瞬間は今でも忘れられません!」
18祭は1000人の18歳世代とアーティストとのパフォーマンスが軸となる音楽番組ですが、同時に生きにくい時代を必死に生きる若者たちの姿を描くドキュメンタリーなのです。
1000人とMrs. GREEN APPLEの奇跡のパフォーマンス、そして嘘偽りない今の若者の姿をぜひご覧下さい。