「アニソン・アカデミー」生徒会長(番組MC)の“しょこたん”こと中川翔子さんによる連載コラム。今回は、さまざまなメディアを通して
発信したい「大切な思い」について語ります。

コロナ禍で、世界中でライブを行うことが難しい状況になってしまい、毎日「歌いたいな!」と思っている中川翔子です。

「アニソン・アカデミー」の公開放送もずっとお休みになっていて、本当にやりたくてやりたくて、しかたないんですけど! 直接見られなくても、音だけでも「生」って全然違うので、再開が待ち遠しい!

さて、私は今月、LV36*(=36歳です)になりました。相変わらず自分自身はすごくネガティブで、落ち込んだりすることもあるけれど、最近はYouTubeとか、いろんな活動を通して、これまでの私と違うイメージも知っていただいているのかな、という気がしています。

少し前になりますが、政府主催の「孤独・孤立対策の緊急フォーラム」にも出席させていただき、発言させていただきました。

多分、デビューしたころの自分にそれを話しても「絶対、うそだ!」って言われると思いますが。だって総理大臣の前でスピーチしたりとか、国会で「中川翔子さん」って名前が出たりとか。それって、国会議事録にも残るよね? もう、むちゃくちゃ光栄なんですけど。

反響もかなりあって「中川翔子は、どこに向かってるの?」みたいに聞かれましたけど、変わらないですね、私は。「アニソンを好きな人」っていうだけです。

意外なところから声をかけていただいたりするようになって、自分でも不思議なのですが、活動の幅が広がるのは、とてもありがたいこと。「好きなものを好きだと叫びながら生きていると、お互い幸せだね」ということが、子どもたちに届くといいなと思っているので。

『死ぬんじゃねーぞ!!』という本を出版して約2年になりますが、それがじわじわと浸透しているのかもしれません。孤独フォーラムに呼んでいただいたのも、それがあったからだろうし。

子どもたちだけじゃなくて大人も悩みが多様化しているとか、コロナ禍でますます生きづらくなっているとか、そういう時代に、できるだけ「楽しそうに生きてるな」と思われるような存在になりたいですね。

そういうことって、言霊だと思っているから、「アニアカ」みたいに電波に乗せたり、文字で残したりして、「生きることは楽しい」ということを発信していけたらいいな……。

私は微力ですけれど、心が弱っているときに、何気ない誰かの言葉がすごく刺さったりすることもあると思います。

だから、Twitterだったり、YouTubeだったり、ラジオだったり、直接会えなくても“つながっている”ことだけで私もうれしい。『死ぬんじゃねーぞ!!』を書いた者として、これからもそれを伝え続けたいなと思っています。

LV(レベル)…ロールプレイングゲームなどにおいて、キャラクターやユニットの強さの段階を表す数値。

(NHKウイークリーステラ 2021年5月28日号より)

5月5日生まれ、東京出身。2004年に開設した公式ブログ「しょこたん☆ぶろぐ」が大評判となり、アニメ・漫画・特撮・カンフーなどの豊富な知識で大きな話題を集める。2006年に歌手デビューして、翌年「空色デイズ」で「第58回NHK紅白歌合戦」に出場。俳優としてのNHKドラマ出演は、連続テレビ小説「まれ」、ドラマ10「デイジー・ラック」ほか。2011年公開のディズニー映画「塔の上のラプンツェル」(日本語吹替版)では、主人公・ラプンツェルの声を担当。4月には中国・上海での音楽ライブ出演、5月には毎年恒例のバースデーライブ開催も決定している。