「アニソン・アカデミー」生徒会長(番組MC)の“しょこたん”こと中川翔子による連載コラム。ステラ読者のみなさまから届いた質問に、“全力で”お答えします!

こんにちは、中川翔子です。今回も、ラジオDJ風にみなさまから届いた質問に答えていきたいと思います。それでは、いってみましょう!♪トゥットゥル~

最初は、千葉県の「そら・まる子」さんからの質問。
「番組の中でも話題になる、中川さんのYouTube動画を楽しく見ています。上手なイラストにびっくり!下描きしないのに、どうしてあんなに完璧な絵を描けるのですか?」

うれしいお言葉、ありがとうございます! うーん、私的には、子どものころから下描きをしないで描いていたから、特に大変だと思っていなくて。逆に下描きして、ペン入れして、っていうのが二度手間に感じるんですよ。「すごいね」って言ってもらえるんだけど、全然すごくないです。自分が好きなことをやっているだけなので。

アニソンもそうなんだけれど、私の人生の大事な部分で、それを評価してもらえることに、大きな喜びを感じています。「アニアカ」も、お仕事なんだけどお仕事っぽくなくて、「好き」を貫ける。それが、いちばん幸せなことだなって思ってます。

2020年の4月に動画の投稿を始めて、もう90本以上はアップしたのかな? ヒャダインさんと「“運動できない芸能人”対決」したり、ヲタク・グッズを扱う某ショップの巨大倉庫でお宝の山と対面して感激のあまり大絶叫したり......。めっちゃハマってますね。

時間をかけて作ったものもあるけれど、最初のころに10分くらいで描いて投稿した『鬼滅の刃』のイラスト動画が280万再生を超えていたりして。手間と再生回数が比例するわけじゃなくて、思いが伝わるかどうかが大きいんだっていうこともわかったから、やってよかったなって思います。

続いては、高知県の「ワタナベなお」さん。
「しょこたんはアニメの原案も担当していますよね。作り手としての話を聞かせてください」

うおぉぉぉぉぉ、2015年にEテレで放送された「おまかせ!みらくるキャット団」ですね! その前の年に『ねこのあしあと』という自伝を出版させていただいて、それをもとにアニメが作られて......。

私の人生を支えてくれたマミタスをはじめとする猫たち、亡き父*や家族、私にとって大切なものが丸ごとアニメになって、本当にびっくりしました。

マミタスが生きた証しが作品としてずっと残るなんて、尊いことですね。キャラクターデザインやストーリーはスタッフさんがやってくれたのですが、自分の原案だと思うと夢のようです。

この作品、音響監督が千葉繁さんだったんですよ。私もゲストで出演させていただいたのですが、本当に優しくって、渋くって。声優としての千葉さんの印象は、すごくにぎやかな感じですけど、ご本人はとってもかっこいい紳士。共演できて、うれしかったです。

次回は、2020年の「アニアカ」を振り返ろうと思っています。どうぞ、お楽しみに。お相手は、中川翔子でした!

ミュージシャン・俳優として活躍した、故・中川勝彦。

5月5日生まれ、東京出身。2004年に開設した公式ブログ「しょこたん☆ぶろぐ」が大評判となり、アニメ・漫画・特撮・カンフーなどの豊富な知識で大きな話題を集める。2006年に歌手デビューして、翌年「空色デイズ」で「第58回NHK紅白歌合戦」に出場。俳優としてのNHKドラマ出演は、連続テレビ小説「まれ」、ドラマ10「デイジー・ラック」ほか。2011年公開のディズニー映画「塔の上のラプンツェル」(日本語吹替版)では、主人公・ラプンツェルの声を担当。4月には中国・上海での音楽ライブ出演、5月には毎年恒例のバースデーライブ開催も決定している。

(NHKウイークリーステラ 2020年12月11日号より)